フリーアナウンサー

小笠原 聖

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小笠原聖のふりーとーく

最近の仕事いろいろ

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4~5月もいろんなお仕事をさせて頂きました。

まずは5/6、大宮ソニックシティでの

「埼玉アートフェスティバル スギテツ ワークショップ&ファミリーコンサート」

スギテツのお二人、さらにシンガーソングライターのオオゼキタクさん

アコーディオン奏者の田ノ岡三郎さんとご一緒しました。

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素晴らしい演奏はもちろん、鉄道トークでも盛り上がりました。

続いて、7/9にはテレビ埼玉のライオンズアワーで、

初めて森本稀哲さんとご一緒しました。

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現役時代からのサービス精神旺盛なキャラクターはイメージ通り。

加えて本当に真面目な方で、中継サイドがどんな放送を期待しているかなど、

様々な心配りをしていたのが、とても印象的でした。

是非またご一緒したい!!

続いては、再びスギテツさんとの共演。

5/26(土)の「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」です。

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ゲストは、演歌歌手の徳永ゆうきさん。

まだ23歳とお若いのですが、その歌唱力は圧巻!!

僕も初めて前口上(演歌のイントロに合わせて行う曲紹介)をしましたが、

やっぱりラジオの曲紹介とステージ上では緊張度合いが違います(笑)

良い経験をさせて頂きました。

最後は、2ndシーズンの放送が無事に最終回を迎えた

BS11「マイナビ Be a booster! Bリーグ ウィークリーハイライト」

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5/31の最終回には、Bリーグ2代目王者に輝いたアルバルク東京から

田中選手、小島選手、馬場選手の3人に出演して頂きました。

シーズン中のプレー同様、トークでも見事なコンビネーション!!

爆笑の30分になりました。

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メインMCの秋元才加さん、

コメンテーターの生島淳さん、倉石平さん、長谷川誠さん、

レポーターの岡田麻央さん、

そしてスタッフの皆さん、8ヶ月間本当にありがとうございました!!

おかげさまで視聴率も良かった(らしい)この番組。

10月から3rdシーズンが始まる事を願っております。

全ては、スポンサーのマイナビさん次第(笑)

北海道へ・・・。

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ご無沙汰しています。

気がつけば、2ヶ月ぶりの更新になっちゃいました。

もう、見てくれている人がいなかったりして・・・(笑)

私事ですが、先月、結婚式を挙げてきました。

奥さんの実家の北海道で。

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スープカレーにも祝福してもらいました(笑)

結婚式といえば、今まで出席するか

司会するかだけだったわけで(そりゃ、そうだ)

真ん中にいる自分が、フワフワした不思議な気分でした。

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東京への帰路は、奥さんと別ルートで、

鉄道の旅。

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1ヶ月前ぴったりに切符を買いに行き、最前列の席を確保。

実際に乗ってみたら、貸し切りかと思うほど空いていました(笑)

さて、10月からBS11でのBリーグの番組

「マイナビ Be a Booster! B League ウィークリーハイライト」が

復活しました!!

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MCは引き続き、秋元才加さんと僕。

そして、コメンテーター陣に新しく加わって頂いたのが

昨シーズンまで秋田ノーザンハピネッツのヘッドコーチだった

元日本代表の長谷川誠さん。

情熱的な解説で、分かりやすくバスケットボールの魅力を教えてくれます。

放送時間も1時間早くなって、木曜日の22:00~22:30と見やすくなりました。

引き続き、よろしくお願いいたします!!

新しい仕事&コラボ

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すっかりご無沙汰しちゃってすみません・・・。

怒涛のように過ぎた、この1か月。

正確には、まだバタバタのど真ん中なんですが

少しでもご紹介します。

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ゴールデンウィークの4/29・30は、初めての「ニコニコ超会議」

向谷実さんの「超鉄道」ステージでMCをさせて頂きました。

鉄道各社の皆さんと繋がれたのも嬉しかったけど、

この大イベントの裏側を垣間見れたのも貴重でした。

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5/6は、ZOZOマリンスタジアムで

「ロッテvsソフトバンク」の実況。

この日はチバテレのスペシャルデー。

チバテレで番組を担当しているアンジャッシュの児島さんと

我らが里崎さんの始球式。そして、中継ゲストに。

もちろん、手島さんやら、大島さんやら

みんなでよってたかってフリをして「児島だよ!」を連呼して頂きました(笑)。

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ちなみに、この日はソフトバンクに勝利。

このところのロッテの状態を考えると・・・児島さん、持ってるなぁ。

そして5/12には、初めて「DAZN」でプロ野球を実況したんだぞ~ん。s-2017-0521-4.jpg

この日の「DeNAvs阪神」、解説は新谷博さん。

地上波とはまた違う、自由な中継が楽しい。

今後も、DAZNでは実況をさせて頂けそうなので

よろしくお願いします。

そして一昨日は、初めてニッポン放送「ショウアップナイター」で

スタジオ担当アナウンサーをさせて頂きました。

新しいご縁に、日々感謝・・・。

ご報告

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いつも、小笠原聖のホームページをご覧頂いている皆さま。

そして、番組を応援して下さっている皆さまに、ご報告です。

私事ですが、3月1日に結婚を致しました。

昨日のNACK5「SPO-NOW」のオープニングで報告(しかも、さらっと)したので

かなり驚かれた方もいらっしゃるようなのですが(笑)

お祝いのメッセージを頂いた皆さん、ありがとうございました。

結婚を機に、仕事をセーブして家庭に入る・・・とかいう事はありません(笑)

(仕事の少ない時期は、家事も頑張ってきますが・・・)

これまでと変わらず、1つ1つの仕事に精進していきたいと思っております。

どうか、今後ともよろしくお願い致します。

小笠原 聖

初のお仕事!!サッカーレポート&プレゼン

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今年もあと2週間ですね。

今年の12月は、例年になくのんびりと過ごしています。

・・・と言っても、仕事に限った話で

個人的には引越しをしたので、家の事でバタバタしているんですが・・・。

そんな中で、貴重なお仕事をさせて頂きました。

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初めてのサッカー中継のピッチレポーター。

サッカーJリーグ、J1昇格プレーオフ

「セレッソ大阪vsファジアーノ岡山」の試合、キンチョウスタジアムでした。

初めてと言うと以外に思われるかもしれませんが、

「サッカー実況」も「プロ野球のレポーター」もありますが

サッカーのレポート、いわゆる「ピッチレポート」は初めて。

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そのピッチの様子は、こんな感じ。

試合開始に合わせたように・・・土砂降り。

いろんな意味で慌てたままに終わってしまいました。

反省点も多かった・・・けど、良い経験になりました。

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そんな中継でお世話になった

サッカーパーソナリティー(実況)のニッポン放送・煙山光紀アナウンサーと

サッカーコメンテーター(解説)の金子達仁さん。

中継の前後も、優しく色々なお話をしてくださいました。

ありがとうございました!!

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そして13日(火)には、「HUAWEI 新製品発表会」で

お仕事をさせて頂きました。でも、MCじゃ無かったんです。

スマートフォンなど新商品を「プレゼン」するのが役割。

(MCの方は他にいました。)

スティーブ・ジョブズのように、ヘッドセットを付けて、

30分近くにわたって商品の魅力を紹介しました。

お相手は、皆藤愛子さん、八田亜矢子さん、潮田玲子さんというすごい顔ぶれ!

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そして終了後には、ファーウェイ・ジャパンの副社長・統括本部長の

オリバー・ウー(呉波)さんに「写真撮りましょう!」と言って頂き、この1枚。

ミスも無く無事に終えられたので、とにかくホッとしました。

こういう初めての体験がたくさん出来るのが、フリーアナウンサーの醍醐味の1つ。

そして、今日このあと18時からNACK5「SPO-NOW」は、

ついに「出てこいや~!!」の、あの方が登場です。お聞き下さい!!

リオの「のりもの」

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リオでの慌しい日々の中で、個人的に楽しみだったのは

・・・移動の時間(笑)乗り物好きで良かった~と思いましたよ。

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リオ市内での移動で一番使ったのが、このBRT。

日本の一部にもある、「連接バス」です。

東北・三陸地方では、津波によって線路が流されたところを道路にして

専用道を走るバスを「BRT」と呼んでいます。

リオでも「専用道を走るバス」という意味では同じなのですが、

街の中心部、しかも片側3車線ずつの交通量の多いところを、

更に1レーン独占して「BRT専用道」があるんです。

しかも、3~5分おきにビュンビュンやってくる。それでも、混んでいるんです。

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観音開きのドアは・・・隙間が空いていました(笑)

とはいえ、専用レーンで渋滞が無いので、移動には役立ちました。

主要な駅にしか止まらない「EXPRESSO(エクスプレッソ・急行)」バスが

あるのも興味深い。出来る事なら、1日自由にBRTに乗りたかった(笑)

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そんなリオの街は、ただでさえ車の量が多いのに、オリ・パラ関連で

車の量が増えると、選手やスタッフの移動が大変です。

そこで活躍するのが、関係者だけが乗れる車。

こういうラッピングがされた車は、関係者のパスが無いと乗れません。

僕たちも乗れない・・・のですが!!1度だけ、

関係者の方に同乗させてもらえました。

タクシーを捕まえるのさえ大変な中で、ちょっとした優越感でした(笑)

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一方、オリンピックパークの中の移動が、実は大変。

記者の入り口は、それぞれの会場の裏側にあって

正面の一般入り口は使えないのです。

そこで、各会場の裏手とプレスセンターを結ぶ

関係者用のシャトルバスが走っています。

ただし・・・時刻表は、あって無いようなもの(笑)

よっぽど時間に余裕が無いと使えませんでした。

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最後は閉会式開始直前のマラカナンスタジアムから撮った、電車の写真。

地下鉄の終点がマラカナンスタジアムの横にあります。

そのすぐ後ろは・・・貧困層が密集し、麻薬の密売や

銃撃戦も多い「ファベーラ」です。

こんなに、近いんです。

現地のガイドも「マラカナン周辺の電車は危険だから、乗らない方が良い。」

と言っていたので、リオの中心部以外では乗りませんでした。

大きな混乱や事件も無く終わったリオ・オリンピックとパラリンピックですが、

終わってしまうと・・・もう一度、ゆっくり言ってみたくなるリオの街です。

つかの間の休息?

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無事に夏の高校野球シーズンを乗り切りました。

締め括りは、夏の高校野球千葉大会の決勝戦。

木更津総合高校の甲子園出場を、実況席でお伝えしました。

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サウスポーエース早川、センバツの悔しさを

夏にどう晴らしてくれるか、楽しみです。

時間が合えば、応援にも行きたいなぁ・・・。

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・・・という余韻に浸る間も無く(笑)週末にはプロ野球モードに復帰。

京セラドームでNACK5「サンデーライオンズ」の実況をして来ました。

今回も解説の平尾博嗣さんには、大阪出張をして頂き

楽しくお届けしましたよ~。これでチームも勝てれば・・・ねぇ。

いつもなら、終わったらスタッフと一緒に即帰京、なのですが。

今回は京セラドームから別行動。

延泊して、少しだけ観光をしてきました。

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といっても、道頓堀のお店に一人で行く勇気も無いので(笑)

柿の葉寿司とビール(発泡酒)を買って、

ホテルの部屋で阪神戦を見ながら一人打ち上げ。

・・・これ、めっちゃ楽しかった(笑)

地元の情報番組や、地元の野球中継を見ながら飲むって最高の贅沢です。

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そして寄りたかったのが、京都にオープンした「京都鉄道博物館」

以前の「梅小路蒸気機関車館」からリニューアルして、見どころが増えました。

この転車台からのSLは御馴染み、更に場内で

SL運行も行われるようになりました。

でも、僕の目的はコレ!!

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「スカイテラス」という屋上のオープンスペースに設けられた

「列車位置情報システム」

普段、列車の安全な運行管理に使われるシステムを利用し、

目の前にどの列車がやってくるか、その位置情報が

リアルタイムで分かるんです!

以前「タモリ倶楽部」で紹介されてから、ずっと気になっていたもので・・・。

でも、意外とここだけは空いていました・・・僕なんか2時間はいられるのに(笑)

写真は、「N700系」と「東寺」込みです(笑)

駆け足のスケジュールでしたが、「鉄分」も補給して

またハードスケジュールに戻ります!!

思い出に残る旅

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先週末は、3日ほど東京を脱出してきました。

素敵な景色にたくさん癒されて、素敵な皆さんとの出会いがあって。

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今は東京を拠点に活動をしていますが、

ここだったら引っ越そうかな・・・と、本気で思うようになりました。

僕は東京生まれなので「帰る故郷がある」っていうのに憧れます。

ここが、そんな場所になれば良いなぁ・・・。

さて、現実の仕事の話に戻って(笑)

ここ最近は家での準備作業が多くなっています。

まだ報告できる程では無いのですが、これから秋にかけて

慌しい時期となりそう。それに向けて、取材が資料作りの毎日。

う~ん・・・主語が無いと、何の話か分かりませんね(笑)

近いところでは、再来週からの高校野球地区予選でしょうか。

今年もチバテレで千葉大会、テレ玉で埼玉大会の実況を担当します。

雨の順延などが無ければ、約2週間で13試合を実況予定。

つまり、ほぼ毎日って事ですね(笑)

加えて、チバテレ「高校野球ダイジェスト」などでの

ナレーションを掛け持ちする日もあります。

※詳しい担当日時は、スケジュール欄をご覧下さい。

もちろん、その間もレギュラー番組の「SPO-NOW」は担当。

この2週間だけは、全盛期のみのもんたさん並みに働きます(笑)

今年の千葉と埼玉は、どの学校が甲子園への切符を摑むのか。

フリーアナウンサーとして、僕の高校野球実況13年目の夏が始まります。

5/7SPO-NOW「聖’sフォーカス」

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5月7日(土)NACK5「SPO-NOW」の

コラムコーナー「聖’sフォーカス」でお話した内容を載せます。

※一部、放送と違う表現もあります。ご了承下さい。

このゴールデンウィーク、僕は、また初めてのスポーツに出会って来ました。

「日本・視覚障害 柔道連盟」による、リオデジャネイロ・パラリンピックの

柔道・日本代表選考大会です。

場所は、柔道の総本山である東京・文京区の「講道館」。

僕が事前に持っていた知識は、この大会で各階級を制した選手が

リオに推薦される「一発勝負」であるという事。そして、

ルールでは健常者の柔道と違って、視覚障害者の柔道は、両者が

お互いに組んでから「はじめ」の声がかかるという事です。

会場に行くと、中央の畳を囲んで四方に審判団と関係者、

そして報道陣が囲み、その報道陣の後ろで選手達が練習を行っていました。

この日、行われた階級は男女合わせて6つ。

渡された資料には、所属団体名や年齢と、柔道の段位、そして視力が

4段階で紹介されています。年齢は、下は18歳から上は53歳まで幅広く、

階級によっては、この日の決勝リーグの出場者が2人で絞られていて、

初戦で勝った方がリオの資格を得るという、文字通りの一発勝負もありました。

入場する際は審判が選手の腕を持ち、2人が組んだ状態から試合が始まります。

まず驚いたのは、「はじめ」の声と共に、激しく、スピーディーな技の応酬が

始まった事です。両者が組むまでの駆け引きが無いので、

いきなり勝負を決めにかかるんです。

その動きの速さは、とても目に障害があるようには感じません。

そして両者が離れると、主審が「待て」を宣告し、試合開始の位置に戻ります。

その時に、両肩を持たれて位置に戻る姿を見て、これが

視覚障害者の柔道なのだと思い出すほどです。

ルールで付け加えると、本来の「場外」の規定はありませんが、

線の外に近付くと審判が「場外!」と声をかけ、知らせます。

そして仲間のスタッフは「あと4分半」などと声をかけ、

選手はそれを頼りに戦います。1試合の時間は5分。

スコアが同じの場合は、時間無制限の延長戦に入る、

なかなかハードなルールです。

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この日、見事にリオへの推薦を獲得した

男子73キロ級・24歳の北園新光(きたぞの・あらみつ)選手が話していたのは、

健常者の柔道と違って試合開始から組むために、とにかく

ずっと力を入れていないといけないこと。

少しでも気を抜いたらやられる、という意識との戦いなのだそうです。

通常の柔道でもある事ですが、相手の表情を読めない分、

相手の柔道着を持った手に全ての感覚を集中するのでしょう。

そんな北園選手、、元々は健常者の柔道をしていました。

しかし、大学入学を前にした今から6年前、「網膜・色素・変性症」の診断を受け、

心が崩れるような感覚に襲われたと言います。

それでも、小さい頃から続けてきた柔道の縁で、

パラリンピックを目指してみないか、と誘いを受けメキメキと力を発揮。

診断からわずか2年後のロンドン・パラリンピックに出場し、

100キロ級で、初出場7位入賞の結果を残したのです。

北園選手はその後、大学の4年間で、グローバル社会での

「異なる価値観を持った人々」からも意見を聞き、理解する大切さ。

そして、意思の疎通を諦めない事の大切さを学んだと言います。

なかでも、ロンドン・パラリンピックの会場で満員の観客が、

選手へのリスペクトを込めた声援を送るのを聞いた時、

「もっとタフなコミュニケーションを身に付けたい」と思い、

今は視覚障害者の福祉財団で働きながら、選手として活動しています。

一方、今回の大会で、男子90キロ級で選出された

廣瀬悠(ひろせ・はるか)選手と、

同じく、女子57キロ級の廣瀬順子(じゅんこ)選手は、

昨年12月に結婚したパラ・アスリート夫婦です。

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今回は、見事、夫婦揃ってリオへの切符をつかみました。

この日、多くの取材陣に囲まれた二人は、笑顔を見せながらも、

はっきりと語りました。

「夫婦で出場するのは珍しい事だと思います。

皆さんに注目される間に、もっと良い結果を。

パラは、出場して終わりではなく、結果を残すことが全てだと思います。」

以前はパラリンピックでメダルを量産していた日本の柔道ですが、

北京とロンドンでは、ウズベキスタンやウクライナの台頭もあって

メダル1個に終わっています。

リオ、そして東京へとパラリンピックでも「お家芸復活」へ、期待しましょう!!

4/30SPO-NOW「聖’フォーカス」

カテゴリー:スポーツのハナシ 小笠原聖のふりーとーく

4月30日(土)NACK5「SPO-NOW」の

コラムコーナー「聖’sフォーカス」でお話した内容を載せます。

※一部、放送と違う表現もあります。ご了承下さい。

九州、熊本を震源とする大地震の発生から2週間が経ちました。

今でも九州では、余震と見られる大きな地震が続いています。

被災した皆さんには、心からお見舞い申し上げると共に、

余震が少しでも早く収まる事と、1日でも早い復興をお祈りしたいと思います。

最初の大きな地震があったのが15日の未明、そして後に、

これが本震だったと発表された最大震度7の地震が未明に発生した16日に、

僕はサンデーライオンズの実況のために神戸へ向かいました。

正直、「野球をやっている場合なのか」という思いも強く感じながら

現地へ向かったような気がします。

その時に思い出したのは、2011年3月の東日本大震災。

あの時は、野球界で言えばオープン戦シーズンの真っ只中で、

高校野球ではセンバツの開催を間近に控えていました。

当時は東北はもちろん、関東でも被害が大きく、また原発の影響で

計画停電などの話が出た事で、多くの試合が中止になり、プロ野球の

開幕も3週間以上遅れました。それでも、この状態の中で開幕する事が、

本当に正しいのかと大きな議論にもなりました。

一方、今回の地震では発生直後に福岡と熊本で行われる予定だった

プロ野球の試合が中止になりましたが、プロ野球のリーグ全体で、

中止や延期になる事はありませんでした。

試合が行われる球場への影響が無かった事も関係していますが、

その分、現場の選手達にとっては、気持ちの整理がつかないまま、

試合に臨まなくてはいけなかったはずです。

地震発生から4日後の19日火曜日、この日、僕は

ロッテvsソフトバンクのテレビ実況でQVCマリンフィールドにいました。

その試合前、両チームの選手達が集まり

熊本への支援を呼びかける募金活動が行われました。もちろん、

それまでにも、スポーツ界がそれぞれの場所で支援活動を行ってきましたが、

この日、募金活動の先頭に並んだのは、熊本出身のロッテ・伊東勤監督。

熊本市内の実家は、震度7を観測した「ましき町」から車で30分ほどの距離。

今回の地震で、市内に住む80歳のお母さまも被災。無事だったものの、

家の中に入れない状況となりました。

つとめて、いつものように振舞っていた伊東監督、しかし募金活動の列に並び、

事情を知るファンから「頑張って下さい」と声をかけられると、

真っ赤に腫らした目から涙が流れました。募金活動は

観客の開場時間に合わせて行われたため、この時間は球場の中では

ソフトバンクの選手がバッティング練習中の時間です。それを考慮して、

先に練習を終えたロッテの選手と、ソフトバンクのピッチャー陣を中心に

募金活動が始まったのですが、地元九州のソフトバンクの選手からも、練習を

終えた内川らバッター陣も次々に募金の輪に加わり、予定されていた時間を

大幅に超えて続けられました。人前で涙を見せない伊東監督、地震の直後には

「野球をやっていいのか」と、複雑な胸の内を明かしていましただけに、

この日の募金活動の後には、更に様々な思いが溢れ出しました。

会見でも、「自分があそこにいられない悔しさはある。

本当に大変でしょうけど、頑張ってほしい」と語りながら、

何度も何度も、涙で言葉を詰まらせました。

一方、熊本に本拠地を置くJリーグ・ロアッソ熊本は、Jリーグと協議の上で

5月7日までの中止を決めました。

地震直後から、自ら先頭に立って復興支援を続ける巻誠一郎選手は

「選手達で5月15日からの再開を決めた。

今まで以上の熊本を作っていく。」と涙ながらに語りました。

戦い続ける難しさと、戦えない悔しさ。

立場は違えど、今出来る事をやるという、使命感は共通するものがあります。

そして見守り応援する我々は、より長い視野で被災地への

応援を続けていく必要があります。熊本へ、九州への頑張れの思いを込めて、

そして被災地で、熱き戦いに、みんなが歓声を送れるようになる。そんな日が、

1日でも早く来る事を、願わずには、いられません。

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