小笠原聖のふりーとーく
勝谷誠彦「食の極道〜喋るも食うも命がけ〜」
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僕が「食」にまつわる本を読むのが好きになったきっかけは
この勝谷誠彦さんが書いている数々の本である。
その豊かな表現力は、芸術的にさえ感じる。
だから、勝谷さんの本の中からいくつかを選ぶときは
料理の写真が少ない本を選ぶことも多い。これも、そんな一冊。
勝谷さんの「食」の本には欠かせない「酒」と「肴」
この本では、その素材にこだわり
料理という作品が生まれる現場まで取材に行って書かれたものが多い。
ゆえに、旨いもの・旨い酒を作る職人との交流が
仕上がった作品への愛情を感じさせてくれる。
そして、勝谷さんならではの
旨いものを見つける「嗅覚」が所々に冴えるのが面白い。
さらに後半では、ついに愛する「酒」と「うどん」を扱う店を出してしまった流れが記されている。
「喋るも食うも命がけ」のサブタイトルの通り、食への探求心、そして
人との交流の中に生まれる、新たな名言に酔える本だ。
文庫版なので持ち歩くのには便利だが、仕事帰りの電車の中で読むと
途中下車して飲みに行きたくなるので要注意!!(笑)
突然の!秋の味覚
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昨日から今日にかけては、隔週でやっているTOKYO−FMの泊まり勤務。
突然の地震に見舞われた先々週と違って、今回は平穏無事に終わりました。
ホッとして家に帰ってくると、なんだか良い香りが・・・。
なんと!!秋の味覚の王様・松茸じゃありませんか〜!!
長野県に住む知り合いの方が「山でたくさん採れたから」と
送って下さったんです。
僕も今まで何回か食べた事はありますが、
こんなに大きな松茸を、しかも大量に、しかもタダで(笑)
こんな機会はめったに無いので、大きめに裂いて焼松茸にしました。
醤油を少しだけ付けて食べたら・・・香りも歯応えも格別でした〜。
今年は松茸が豊作だそうですが、やっぱり特別な代物ですね。
マンションの一室で焼いたので、お隣さんには香りでバレちゃったかも(笑)
森鴎外の愛した味
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お久しぶりです。
この1週間は、毎週のレギュラー番組に加えて
「からだのミカタ」の収録や「はっぴる」のロケがあり、あっという間に土曜日に来ました。
・・・はい、ブログを休んでいた言い訳です(笑)
今日は夕方からTOKYO−FM。
なかなかゆっくり寝られないのと、ロッテのCSでの戦いを
まだ球場で見られていないのが悩み・・・。
そんな中、昨日はイッツコム「地モトTV おかえり!」の生放送でした。
番組で取り上げた中に、興味深いものがあったんです。
世田谷文学館で開かれている「森鴎外と娘たち展」を紹介したのですが、
その会場でもらえるパンフレット。
森鴎外の娘・茉莉の残した食にまつわるエッセイをもとに
森家の味を再現した「森家の晩ごはん」
鴎外がドイツで覚えてきた料理に夫人が手を加えたものなんだそうです。
メニューは、「コロッケ」(先にジャガイモのマッシュを作って、肉と人参を包む)、
砂糖とラム酒で煮る「梨とプラムのコンポート」。
そして・・・。
ひらめの薄切りと、茹でた人参・ジャガイモ・卵などを
酢・サラダ油・塩・コショウのドレッシングであえた「ロシアサラダ」、
良い赤ワインをたっぷり使うのがポイントの「ビーフシチュー」
う〜ん、大正時代にして、森家ではこういう料理を食べていたんだ・・・。
個人的には、「ロシアサラダ」が一番気になる。ワインに合いそう(笑)
どこかのお店で再現したら、けっこう人気メニューになりそう。
このパンフレットにはレシピも付いていて、しかも材料が多くないので
気になった方は、ぜひ世田谷文学館で手にとってみて下さい。
ひつまぶた
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「ひつまぶし」じゃありません。「ひつまぶた」です。豚肉です。
渋谷の道玄坂にあるお店で見つけました。
最初は「帯広豚丼」という看板に惹かれて入りました。
大学の時に北海道にいたので、帯広の肉厚な豚丼が懐かしくなるんだよなぁ。
でも「ひつまぶた」というフレーズが気になって注文(笑)
なんでも、つくばの三元豚を使っているそうで・・・。
運ばれてくる時は、こんな感じ。
見た目は鶏そぼろに似ていますが、肉はもっと大きく切られているので
ジューシーです。帯広の豚丼というと、タレがこってりしているのですが
「ひつまぶた」の場合は、シンプルに焼いてあるので肉の旨味が伝わるっ!!
続いては、薬味を載せて。
わさび、しょうが、万能ねぎが添えられています。
元々、肉の上には海苔と水菜も載っているので、かなりさっぱりします。
最後はダシをかけます。かつお(たぶん)の香りがする和風だし。
お吸い物のような薄味なんですが、これをかけると味が激変!!
同じくさっぱりでも、雑炊のようになって深みが増します。
豚の脂が浮いているのに、全然くどくないのが不思議。
しかも看板に600円と書いてあったのに、店内の券売機では500円。
しかも、大盛り無料との事だったので大盛りにしました。
つまり写真は大盛りです(笑)小さいお茶碗で5杯分もありました!!
今度は、この店の豚丼も食べに行きたいなぁ。オススメのがっつり飯です。
お祝いの10月
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先日は坂田陽子さんの結婚パーティーにお呼ばれしましたが、
今日は、結婚パーティーの司会に行って参りました。
お友達のご縁があって司会をさせて頂く事になったのですが、
今までで一番!というくらいにアイデアに溢れる内容でした。
当初は新郎新婦が式場上空にヘリコプターで登場!!
そのまま空からブーケトス!!という予定だったのですが、
こちらは残念ながら雨で断念。それでも、ヘリポートから
式場までネット中継をしてもらいながら進行、という
テレビの生放送のようなスリリングな展開でした。
こういうパーティーが実現したのは、新郎新婦のお二人のお人柄でした。
今日のための打合せでお会いした時に思っていましたが、本当に誠実なご夫婦。
きっと、そんな人だからこそ、パーティーを盛り上げようと協力してくれる人が
周りに集まってくるんだろうなぁ、と納得しました。
山口朝重さん、和枝さん。いつまでも、お幸せに!!
志ん五師匠
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先週、訃報に接した。
古今亭志ん五師匠。
故・古今亭志ん朝さんの最初の弟子として入門し、
与太郎噺が人気だった志ん五さん。
61歳。まだまだ、これからの人だ。
僕の本棚にある本の中から、志ん五さんの出てくる本を探してみた。
「よってたかって古今亭志ん朝」(文藝春秋刊)
直弟子たちが師匠の素顔を語り合った本。
もう6年も前になる。
僕がチバテレで「浅草お茶の間寄席」という落語の番組を担当し始めた頃。
インタビューもまともに出来ない僕が、志ん五師匠の楽屋に伺った。
恐持ての師匠のところへ行くとあってビクビクしていた僕に、
『何聞いても良いし、話のオチに使っても良いから。気を遣うことなんかないよっ』と
気さくに話してくれて、どんなに気が楽になった事か・・・。
確かその時は、志ん五師匠の好きな食べ物を
師匠の口いっぱいに頬張らせて番組のタイトルコール!!
そんな無茶な事も、快く引き受けてくれた。
先月の始め、浅草演芸ホールのスタッフさんと飲んだ時、
志ん五師匠が立ち上がれない状態で高座に出た話を聞いた。
確かに心配はしていたが、ここまで悪いとは思ってもいなかった。
写真集「おあとがよろしいようで」(写真:橘 蓮二)講談社文庫
浅草演芸ホールで、師匠がわざと脅しをかけるようにお客さんに話す、いつものセリフ。
「気を確かに持って、最後までお付き合い下さいよ。
今まで統計をとっているんですが、私がそう言ったのに途中で帰った人のうち
92%が帰り道で不慮の事故に・・・」
気難しそうなキャラクターでお客さんを笑わせるのに、笑顔は本当に温かい人だった。
ふと思い立って、ホームページを見てみた。
10月3日更新
トップページには、
「最期までご贔屓にありがとうございました
またたくさんの温かいお言葉をありがとうございます
深く感謝いたしております」とあった。
余計に悲しみがこみ上げてきた。
志ん五師匠、長い間お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。
心からご冥福をお祈りします。
ノムさんの生ぼやき
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今日はなんと!野村克也さんの講演会に行って参りました。
楽天の次期監督は星野さん?なんて話題が
連日のスポーツ新聞を賑わしているこの時期に、なんともタイムリー!!
会場が自由席という事で、ステージ正面の前列という最高のポジションを確保(笑)
拍手に迎えられてゆっくり入ってきたノムさんは、座るなり「空席があるなぁ」とツカミ。
「これが長嶋だったら、満席なんだろうなぁ」と、早くも会場の笑いを誘うと、
いきなりご自身の幼少期からの経験を語り始めました。
物語のように順を追ってゆっくりと語る野村さん。その中で、「自分は運が良い」という事を
何度も何度も繰り返していました。その一方で、地道に努力・練習した事は
徐々に成果が出てくる、という事を経験談と共に話していたのが印象的でした。
そんな話がプロ入り3年目のあたりまで来たところで、いきなり話題転換。
昨年の楽天監督解任劇の話になり、会場の雰囲気も一変。
まだまだ、野村さんの怒りは収まっていないようです(笑)
「なんでオレの後がブラウンなんだ」で会場は爆笑。
しかも、今シーズン最下位になった楽天の幹部に
「野村さんの言う通りでした」と言われたんだそうです。
僕の中での野村さんの印象。それは、試合後のボヤキ。
そして、取材する側として何度か試合前に聞いた世間話。
つまり、今回のように長い時間(今回は1時間半)、
野村さんが1人で話すのを聞いたのは初めてでした。
帰り道に野村さんの話を振り返ってみると、いくつかのポイントがありました。
なぜ、選手としての全盛期や監督時代の成功談ではなく、幼少期からプロ入りまでなのか。
それは、今回の講演会に来ていた人の共感できる話にしようとしたから。
野球に詳しくなくても話が分かり、時代背景も共感できる。
そして、野村さんの指導方針の中心「野球選手の前に人間として」を強調していたのも
多くの人が野村さんの話を自分に置き換えられるように、考えられていたのです。
最後には、サービスのサッチーネタも。これも、聞き手の期待を解っての事でしょう。
さすがはノムさん。講演も「データ」をしっかり活かしていたようです(笑)
「ムーブ!」
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久しぶりに、読んでいて武者震いのする本に出会った。
大阪のABCで4年半にわたって放送された
報道情報番組『ムーブ!』の足跡をたどったドキュメント。
今でこそ『ミヤネ屋』という有名な番組が出来て、
大阪から全国に発信する情報番組もある事を認識するようになった人も多いように思う。
しかし『ムーブ!』は、その何年も前に関西ローカルという制限の中で、それに挑戦をした。
今までやった事の無い試みばかり。
限られた予算の中で、東京からコメンテーターを呼び、
それまでの出演者やコーナーの傾向と一線を画した番組を作り上げた。
いつしか『東京には出来ない』番組を作り、タイトル通りのムーブメントを起こした。
僕も番組の事は知っていた。
テレビ好きの僕は、思い付きで地方に旅に出る事がある。
目的は食でも景色でも、鉄道でも無い。
その土地でしか見られない番組を見るためだ。
その中で、北海道と並んで僕の興味をそそるのが関西。
ただ、その目的は関西ならではのバラエティー色の強い情報番組であったのだ。
ABCの『おはよう朝日です』であり、MBSの『ちちんぷいぷい』であり・・・。
だから、『ムーブ』を初めて見た時は、『ワイドABC』と随分変わったなぁ。
東京並みのコメンテーターを呼ぶのはすごいけど、
東京の番組は大阪でもネットしているし、どう差別化させるんだろう』と思った。
東京と同じ人を出して、同じクオリティーにするには何倍ものお金と労力がいる。
しかし『ムーブ!』は独自の視点と徹底した取材力、
そして『東京では、ここまでの事は言えない』とコメンテーターに感じさせるほどの
内容の濃さと情熱で、出演者の士気をも高めていった。
『東京を超える番組』にしていった。
僕もいつか、こういう番組に携われたら、と思う。
負け惜しみでも何でも無く、こういうチャレンジ精神のある番組は
東京ではなかなか出来ないと思うから。
そして番組に関わる人の役割が大きく責任が重いほど、
隅々までこだわった『魂のこもった番組』が出来るチャンスがあるのだと思った。
また、将来の目標が増えた。
P.S.巻末に掲載されている、番組の人気コーナー
「勝谷誠彦の知られてたまるか!」の店舗情報も必見!!
勝谷さんと番組キャスターが本気で飲む。
そして、お店の名前も場所も教えない!!という無茶苦茶なコーナー。
しかも、コーナーを誌上再現すると、まるで漫才のような掛け合いに。恐るべし!!
成田エクスプレス
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今回の「ゆめ半島千葉国体 高校野球競技ダイジェスト」を担当している間、
一番の心配事は「入り時間」でした。
期間中は毎晩、夜10時からの生放送。しかも、試合のあった時には
夕方に局へ入ってナレーションを録音する必要があったため、
前の仕事の時間によっては、急いでチバテレに向かわなくちゃいけない。
特に27日(月)は、神奈川のイッツコムで「地モトTV おかえり!」の生放送が
夕方の5時半まであり、そこから千葉へ一刻も早く移動する必要がありました。
・・・と、言い訳を長々と書いてみましたが(笑)これはちょうど良い機会!!と思って
贅沢して乗っちゃいました!!「成田エクスプレス」
しょっちゅう利用している総武快速線の東京駅。
でも、成田エクスプレスに乗るとなると、急に旅行気分に浸れるから不思議です。
成田エクスプレスに乗るのは初めてでは無いんですが、新型車両は初めて。
乗りたかったんですよ〜。でも、当分海外に行く予定も無いので(笑)
海外に行く気分だけ味わうために、約千円プラスしての贅沢。
もちろん、急ぐためというのが一番の理由だったんですけどね。
車内に入ると、広々としたドアの横にはスーツケース置き場が。
良いなあ〜。こういうところに荷物を置いて、海外に行ってみたい!!(笑)
なんて、いきなり感動しながら着席。イスもゆったりして、座り心地も最高!!
でも、東京駅から成田エクスプレスに乗って25分。
千葉駅で降りる人って、そうはいないだろうなぁ(笑)
とはいえ、普段乗る総武快速線に比べるとやっぱり速い!って当たり前だけど。
車内アナウンスは日本語・英語だけじゃなくて中国語と韓国語も流れてました。
天井に吊されたテレビも日本語以外に、英語の文字ニュース。
海外各都市の天気。さらにはアメリカ・アジア・ヨーロッパの為替レートまで。
う〜ん、エリートのビジネスマンになった気分(笑)
見慣れた車窓の景色、しかも夜の移動だったので、ほとんどネオンでしたが
なんだか違って見えました。乗ってみて良かった!
結婚って良いなぁ。
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今日は泊まり明けで、テレ玉『彩の国ニュース』の仲間、
坂田陽子さんの結婚パーティーに行ってきました。
事務所の大切な先輩でもある坂田さん。
というわけで、SOプロの押阪忍会長、栗原アヤ子副社長、
そして「彩の国ニュース」で一緒の西野七海さん、
日テレ「ザ・サンデーNEXT」の國友真由美さんもお祝いに駆けつけました〜。
僕も今まで結婚披露宴の司会や出席は数多く経験しましたが、
こんなに大掛かりなものは初めて!!
坂田さんの担当番組である、日テレ『news every』のキャスターの皆さんや、
テレビ東京『ぴかぴかマンボ』の出演者・ナレーターさんが協力しての紹介ビデオの数々。
そして、旦那さんの会社の皆さんが協力して様々な企画やゲームで会場を盛り上げてくれました。
もちろん、最後は感動の手紙。
笑って笑って、最後は感動の壮大なエンターテイメントショーに行ってきた感じです。
行ったらきっとそう思うんだろうと思っていたけど、めっちゃ結婚したくなった(笑)
すごくなった。加藤渉さん、陽子さん。末永く、お幸せに!!