東北レポート④
2015年03月24日
3月12日(木)レポート最終日。
今回は1人で移動し、車を運転し、インタビューを録り、
合間に電話レポート、ホテルに着いたら音素材をパソコンで送り、レポートをまとめる・・・、
という繰り返しだったので、常に先の事を考え続けていました。
そして、最終日。朝にレポートをした後、レンタカーを返却。
この時点で全てのインタビュー収録は終わっていたので、
残り2回の電話レポートをしながら帰る・・・というこの日は、
地元の「足」を体感しながら帰る事にしました。
釜石から三陸鉄道南リアス線で盛へ。
車内は「つばき祭り」の記念装飾がされ、温かい雰囲気。
そんな列車は、釜石で接続するJR釜石線が遅れたため
10分程度遅れて出発。ワンマンの運転手さんが、
「じゃあ、ちょっと行ってくるわ!」と行って、接続列車のお客さんを迎えに
JRのホームまで行く姿を見て、それだけ心がホッコリ・・・。
窓口で買った切符は、硬券。
そして整理券には、「笑顔をつなぐ、ずっと・・・」の文字。
整理券を持って帰ろうと思ったのは初めてでした。
終点の盛駅からは、JRの普通区間の新たな足となっている「BRT」に乗車。
気仙沼に向かいました。この写真は盛駅なんですが、ホームの一部が
道路になっていて、そこにバスが入って来ます。
大半の区間は、他の車が入れない自動車専用道。
そして、陸前高田市など、高台に市役所や病院の機能が移っているエリアでは
他の車に混ざって坂道を上り下りします。
東北に行く前は「どんな事があっても、鉄道を早急に復旧させるべきだ」と
思っていました。実際に利用者の方に聞いてみても、そういう声が多い。
・・・でも。
現実に今、街の人が生活するための足としては
BRTが一番合っているのかもしれない、と思わざるを得ませんでした。
BRTを利用する多くのお年寄りにとっては、乗換えをせずに、
必要な場所の行き来を、遅れなくしたい。
それには、安く早く実現したBRTが一番合っていたんだろうと思います。
帰りのBRTの中では、ボランティアに来ていた多くの学生が、
地元のお年寄りと触れ合う姿が見られました。
街が本来の姿を取り戻すためには、まだまだ気の遠くなるような時間がかかる。
そして、それぞれが「今出来ること」を、しかも長い目でやっていかなくてはいけない。
この5日間で、いろんな事を感じる事が出来ました。
とにかく、また東北に行きたいと思います。
観光でも良いんです。
良い景色を見て、美味しい物を食べる事も、立派な応援です。
東北には、こんな良いところがある、こんなに素敵な人がいる。
その事を深く感じた5日間でした。
お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。