阿川大樹「D列車でいこう」
2010年10月26日
何となく、タイトルに惹かれて買った本。
鉄道が舞台、という興味以上に”深い”本だった。
廃線が決定したローカル線を救おうとやってきた三人組が
奇抜なアイデアを繰り出して、再建の道を目指す物語。
夢への情熱が、関わる人の心を動かしていく過程が面白い。
生み出されるアイデアの中には、経済本としても読めるようなものも。
特に団塊の世代のお父さんが読んだら、グッとくるものがあるのでは。
少し前に見た映画「Railways」のような清々しさが残る小説だった。