「戦力外通告〜諦めない男たち編〜」
2010年09月07日
このタイトルを見て、ピンと来た方も多いはず。
TBSで放送しているドキュメンタリー番組『バース・デイ』の本です。
昨日、野村克也さんの本をあっという間に読み、
これも一気に読んじゃいそうだなぁと思っていたら、
案の定3時間で読み切っちゃいました(笑)
だからと言って、決して中身が軽い本というわけではありません。
むしろ、登場するほとんどの選手の現役時代を知っていて、
その選手が再起を賭けて受けたトライアウトの事を思い出すから
無我夢中で読んだ、という感じ。
番組では、どうしても当事者の表情や言葉に
意識が集中してしまいがちになります。
でも、本という形で改めて追ってみると、
出てくる選手の『決断』を冷静に(客観的に)見る事が出来ます。
テレビの時に感じた『あの〇〇選手が』というだけではなく、
『自分が同じ立場だったらどうするだろう』
といった多角的な捉え方も出来るのです。
そういう事まで意識しているのでしょう。
文章は当事者だけてなく周りの人、
しかもテレビに登場するような『当事者の家族』以外の人の証言も多く紹介し、
時にはその誰かが大きな影響を及ぼしたキーマンである事も紹介しています。
野球が好きな人に限らず、共感出来る部分の多い本なんじゃないかな。