なんだかスケールの大きなタイトルを付けちゃいました。

でも、そんなに硬い話じゃ無いです。

「おせんべい」くらいの硬さですのでご心配なく。(余計に分かりづらい)

 

今日は丸1日のオフでございました。

別にオフ自体は珍しい事でも無いんですが、思い切り自由に使えたオフは久しぶり。

どういう事かというと、ここ数週間は必ず

「今度の○○日までに、この仕事の準備をしなきゃ」といった「宿題付き」のオフだったんです。

そういう日って、どうしても「宿題」の事が頭にあるので、遊びに行く気にはならないんですよね。

そんな「宿題」が無い久しぶりのオフ、という事で映画を見に行ってきました。

 

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ずっと見たかった渡辺謙さん主演の「沈まぬ太陽」。

ポスターが貼られていなかったので、とりあえずチケットの写真を撮ってみました。

まあ、ポスターがあったとしても、ちょっと写真を撮るのは勇気がいるんですよね〜。

なんだか、映画を盗み撮りしに来た人のように思われたらイヤだな〜とか思っちゃって・・・。

映画の始まる前に必ず流れる「No More 映画泥棒!!」の人(カメラ?)みたいに

思われたら一生立ち直れない(笑)

 

話が脱線しました・・・それで「沈まぬ太陽」の話。本当に良かったです。

途中に休憩が入る3時間半以上の映画にも関わらず、全く長く感じませんでした。

山崎豊子さんの原作は読んだ事は無かったのですが、もちろん

あの飛行機事故の時の記憶は鮮明にあります。

でも最後には「実在のものとは関係ありません」と出ているのが、かえって印象的に映りました。

 

組織という大きな渦の中で、自分の意思を貫く事の難しさ。

会社によって違えど、見た人それぞれが自分に置き換えて見ていたんじゃないでしょうか。

渡辺謙さん演じる主人公を通して、「人は何のために働くのか、生きるのか」という事を

痛切に感じました。男として、という点でも共感するところが多かったように思います。

 

このところ、色々な事から「生きる」という事を考えさせられるのです。

昨晩にNHKで放送されていた、ジャーナリスト・立花隆さんの「がんドキュメント」もそうでした。

自身ががんに冒された事をきっかけに、その病について徹底取材を始めた立花さん。

その解明の複雑さ、難しさに対峙すると同時に立花さんが辿り着いたのは

「どう生きるか」が大切なのだという事。

 

医学の進歩が待たれる事は言うまでもありませんが、それとは別に

私たち一人一人が自分に渡された時間を、どう輝かせていくのかという事を

教えてもらった番組でした。

 

今や「がん」という病気を他人事と思える人は一人もいないと思います。

そして、僕が尊敬するジャーナリストの方は殆どが、がんと闘っています。

立花隆さんの他にも、筑紫哲也さん、鳥越俊太郎さん、岸井成格さん・・・。

まるで、ジャーナリストとして自らを取材対象にする事を運命付けられたかのように。

だとするならば、僕もいつか病気と闘う時が来た時には、

それをきっちりと伝えられる人間でありたいとも思います。

といっても、言うのは簡単で、自信は無いですが・・・。

 

僕は今30歳。人生の半分には達していませんが、3分の1は過ぎたかな。

ふと、「あと何年好きな仕事が出来るかなぁ」と思う事があります。

今回のような映画や番組に出会った時は、特に思います。

仮に筑紫哲也さんと同じ年齢までお仕事が出来たとして、あと40年。

人に言わせれば「まだまだ先は長い」となるんでしょうが、

僕がやりたいことの量からすると足りない。

その全部が出来ないとしても、どんな事をして生きていくのか。

そのためには、今何をするべきなのか。

なんて事を時々考えて、頭の中がグルグルしている今日この頃です。

あれ?意外と「堅焼きせんべい」くらいに硬い話になっちゃいましたね。

 

明日は、朝から「彩の国ニュース」のロケです。