サンライズ(2)
2009年03月24日
旅の締めくくりに乗った「サンライズ瀬戸・出雲」
今まで「寝台特急=ブルートレイン」だった私にとって、
電車型の「サンライズ」は、中も発見の連続でした。
まず、「サンライズ」の大きな特徴は、寝台車が全て個室だということ。
2段寝台は無いんです。向かい合った寝台に乗り合わせた人が話す機会も
無くなっちゃうのかなぁ、なんて少し寂しい気もしますが・・・。
その個室がある車両の中には、このように2階建てになっている車両もあります。
そして、個室は全て暗証番号で鍵がかかるようになっています。
ドアを閉めた時に、自分で決めた番号を押すと鍵がかかり、
もう一度同じ番号を押すとドアが開く、という仕組み。
ちなみに「富士ぶさ」は普通の鍵が一部屋ずつありましたが、
洗面所などで無くす人も多かったそうです。
しかも、盗難事件にも繋がるので、このように暗証番号になったんでしょうね。
それでは、僕の個室へ。あえて、「富士ぶさ」と同じ
B寝台の1人用個室「ソロ」を買ってみたんですが・・・う〜ん、少し狭い。
ちなみに、個室は「富士ぶさ」のソロと同じく、1階と2階の部屋が連なっていて、
僕の部屋は2階。窓が大きく、開放感があります。
自分の部屋に荷物を置いたら、車内を探検!!
まずは、個室中心の列車らしく「ラウンジ」があるのを発見。
ちょっとした会話や食事にも使えそう。
そして、寝台特急の中にある唯一の「普通車指定席」が、
この「ノビノビ座席」です。上下二段になっているフルフラットシート。
簡単な仕切りの他、読書灯や小物置き、そしてひざ掛けもあるんです。
足を伸ばして横になれるのに寝台料金はかからないので、
格安旅行をしたい学生さんにオススメ。
続いては縦長の部屋「シングルツイン」
1人用の個室として広々と使うことも出来ますが、
跳ね上げ式の補助ベッドを使うと、2人用としても使える優れモノです。
こちらは、「ソロ」と同じB寝台1人用個室ながら
より広々とした空間で1人の空間を楽しむ事が出来る「シングル」
値段は少しプラスされますが、これはゆったり出来そうですね。
このほかにも、テーブルや椅子、液晶テレビや洗面台が付いた
豪華なA寝台1人用個室「シングルDX」や、広い個室にツインベッドを備えた
「サンライズツイン」など、6タイプの寝台・座席があります。
更にシャワー室も付いているので、まさに至れり尽くせり!!
僕の場合は乗車駅の岡山発が22時33分、東京着が7時08分だったので、
「もっと乗りたかった!!」と、乗った直後に思っちゃいました・・・。
車内見学を終えて、部屋に戻るといつの間にかウトウト・・・。
目が覚めると、横を見慣れた列車が。
「あれ・・・これ、横須賀線?」そう、いつの間にか横浜まで来ていました。」
そんなわけで、東京に無事に到着!!
3日前の夕方に同じホームを出てから、37時間ほぼ移動しっぱなし(笑)
でも、密度の濃い、たくさんの思い出を作ることが出来ました。
東京から西に向かうブルートレインは姿を消しましたが、まだ日本には
ブルートレインが残っています。そして、サンライズのように、新たな時代を担う寝台列車も。
僕も含め、「引退」という言葉を聞いて改めてその存在の尊さに気付く人が多いのですが、
「乗ること」で列車を「残すこと」も大切なんだな、とつくづく感じました。
夜汽車の旅、良いものですよ〜。