師匠(家元)から弟子へ
2011年11月24日
立川談志さんの訃報がニュース・ワイドショーを独占した今日。
その談志師匠が住んでいた根津のマンションの近くを、
夕方に歩いてきました。
いろんな用事で年に2〜3回は行く根津の街も、
今日は心なしか寂しく感じられました。
立川一門が新年に集まる
根津神社にも寄ってから渋谷の落語会へ。
お誘いを受けて行った落語会のパンフレットには、
二席を演じた立川生志さんが、
今日の噺『紺屋高尾』に関するエピソードを載せていました。
福岡の高校生だった生志さんが初めて聞いた
生の談志落語が『紺屋高尾』。
そして師匠の訃報に接する前に、
既に今日の会に『紺屋高尾』をかける事を決めていたんです。
談志さんの遺志をしっかり受け継ぎ、湿ったところは全く無く。
それでいて叙情たっぷりに演じ切った生志さん。
楽屋でご挨拶させて頂いた生志さんは、
想いが師匠に届いた事を実感したような
すっきりした笑顔をされていました。カッコよかったです。
落語に同じ会は二つと無いわけですが、
今日はその事をより強く感じました。