「週刊彩の国ニュース」という家族
2011年03月27日
きのうで、5年間担当させて頂いたテレ玉「週刊彩の国ニュース」を卒業しました。
5年間という長さ以上に、僕にとっては生活の一部になっていたのが、この番組でした。
東日本大震災の影響で、最後の2週は慌ただしい形での生放送。
そして、一夜明けた今・・・正直言って、全く実感が湧かないんです。
ただ、段々と寂しさがこみ上げてきている・・・それが今の正直な気持ち。
そんな状態ですが、思った事を書いてみます。
昨日も先週に引き続き、東日本大震災に関する県内の情報を中心にお伝えしました。
そんな中でも、二つの特集もお送りしました。そのうち一つは、僕と坂田さんでのロケ。
向かった先は鶴ヶ島市のコミュニティレストラン「ここほっと」
ここで演奏をされているのが、鼻笛演奏家の「モスリンさん」こと、森良美さんです。
シンプルな構造なのに、3オクターブ以上の音域を持つ「鼻笛」
僕と坂田さんも、数分の練習で少しずつ音が出るようになりました。
そして最後には、モスリンさんが「見上げてごらん夜の星を」を演奏して下さいました。
震災の被害に遭われた方を元気付けるような曲、という事で選んでくれたモスリンさん。
胸の奥にジーンとくる、温かな音色でした。
そして最終回という事でスタジオのメンバーがご挨拶をして、
いつもよりあっという間に感じた30分の生放送が終了しました。
みんな涙は見せずに、笑顔で番組を終える事ができました。
でも、終わった後は涙、涙でした。
花束を渡してくれているのは、埼玉県庁の広聴広報課の長竹主査。
この番組は埼玉県の広報番組なので、県庁の担当の方が毎週来て下さり
一緒に番組を作ってきました。テレビ埼玉、制作会社、県庁と出演者がみんなで
タッグを組んで作ってきた番組なんです。
普通、県の広報番組というのは内容がどうしても堅くなってしまい、
楽しい番組にはなかなかなりません。でも彩の国ニュースは、県庁の方が
「より多くの県民の方に見てもらえる番組」という大切さを理解して下さり、
楽しく分かりやすい番組作りに協力してくれました。みんなの協力があって
県広報番組としては異例の高視聴率も記録する事ができました。
そして、一緒に番組を作ってきた大切な大切な仲間たち。
番組プロデューサーの乙山さん。
柔らかな笑顔と、的確なアドバイスで番組を見守ってきてくれました。
僕にとっては「鉄道話」の先生でもある乙山さん、今度ぜひ撮影に行きましょうね。
ディレクターの永井くん。
テレ玉では無い場所で初めて会った不思議な縁から、番組でも一緒に仕事を
させてもらいました。自分の思っていることを常に伝え、人とのコミュニケーションを
積極的に取ってくれる永井くんとは、本当にいろんな話をしました。
西武ライオンズの話もたくさん教えてもらったね。これからも、よろしく!!
そして、この写真にはいませんが、プロデューサーの井上さんと、ディレクターの川崎くん。
ロケ先や映像編集で様々なアイデアを繰り出し、番組をどんどん楽しくしていってくれました。
時々は出演者とディレクター陣で、もんじゃ焼きを食べながら作戦会議(?)
これからもやって下さい。浦和まで行きますので(笑)
リポーターのパワフルコンビーフ。僕が番組に加わった1年後から参加してくれました。
最初は「広報番組に芸人さん!?大丈夫??」と、僕も心配しましたが
始まってみると、あっという間に馴染んでいき、様々な楽しいリポートや
時にはスタジオでコントもしてくれました。
あ、そういえばパワコンのライブに僕が出させてもらった事もあったっけ(笑)
次の単独ライブの時は、お花を持って、お客さんとして(笑)駆けつけます!!
最終回のスタジオには来られなかったけど、特集で出演してくれた栗本祐子さん。
最初は自分の色をどう出すか悩んでいたけど、周りのみんなにいじられ(笑)
いろんなキャラを見せてくれました。今後のご活躍、楽しみにしています。
事務所の先輩でもあり、8年間担当された坂田陽子さん。
僕が番組に入った時、明るい笑顔で一気に、僕を番組の輪の中に入れてくれたのが
坂田さんでした。酒造組合の岸さんとの人気企画「酒蔵探訪」をはじめ、
硬軟どんなリポートでもこなす坂田さんを見て、すごいなぁと、いつも思っていました。
それでいて、誰とでもすぐにうち解ける坂田さんのお人柄、これからも
見習っていきたいと思います。また、飲み会やカラオケ行きましょうね!!
そして、番組のメインキャスターとして前身の番組から9年間担当された西野七海さん。
七海さんに対する感謝の思いは、書いても書いても書き足りません。
どの話から書いていいのか分からなくなります。思い出がありすぎて。
僕が事務所に入って3年ほど経った時、忘年会で初めて会った七海さん。
「あっ、テレビやラジオで知っている人だ!」と僕が近付いて行って話をさせてもらった事を
七海さんは覚えていてくれました。そして、この番組というご縁を頂きました。
一緒にお仕事をさせてもらった5年間。僕は、七海さんから
あれをして、これをして、と言われた事は一度もありません。
それでいて、七海さんは相手の事や、番組全体の事を常に見ていて、いつも助けてくれました。
そして、七海さんの番組に臨む姿勢が、何よりのお手本でした。
隣にいて、七海さんの話す事を聞いているだけで、勉強になる事が山のようにありました。
それでいて、飲み会の席では人一倍砕けた話で、みんなを和ませる七海さん。
番組に関わった人はみんな言います。「七海さんがいたから、これだけ続いた」と。
僕もそう思います。そして、僕自身も七海さんとだったから、5年も続けられたと思います。
七海さんと出会えた事は、僕がフリーアナウンサーになってこれまでで、
そしてSOプロモーションに所属した一番の財産です。
・・・今こうして書いていても、涙が溢れ出してきます。
七海さん、本当にありがとうございました。これからも、僕の先生でいて下さい。
僕の大切な思い出の品。
番組で付けさせてもらっていた、埼玉県のマスコット「コバトン」のピンバッジ。
そして、きのう、プロデューサーの乙山さんがくれた
テレ玉のマスコット「テレ玉くん」のストラップ。大切にします。
「彩の国ニュース」というタイトルは来週以降も引き継がれるのですが、
出演者が全員卒業という事で、事実上の最終回。
実は僕は、番組の「最終回」を迎えたのは、今回が初めてでした。
今まで番組を離れる時は、僕が「卒業する」という形だったからです。
その「最終回」が、こんなに寂しいものだとは思いませんでした。
しかも、周りがみんなみんな良い人だったから、本当に辛い。
自分の性格は、「冷静に伝える」という事を昔、過剰に意識し過ぎていたためか
どんな事にも感情のブレーキがかかってしまう所があります。
それが自分でもイヤです。
でも・・・昨日は抑えられていたブレーキが、今になってやっと解けたみたいです。
このブログを書いている今は、楽しい思い出が蘇ってきて、涙が止まりません。
自分でも驚くくらいに。
それくらい、大好きな番組でした。家族のような素敵な仲間でした。
そんな素敵な仲間と素晴らしい番組が作れた事、本当に誇りに思います。
この番組でお世話になった全ての皆さん、
そしてご覧頂き、応援してくれた皆さん、本当に本当にありがとうございました。
また、このメンバーでいつか必ず、一緒に仕事をしましょう!!