最近、書店に行くと必ず目立つところにある「阪急電車」

読み始めたら、一気に読んだ。

時間を見つけてはページを進め、一冊を24時間かけずに読んだ。

これは僕の中では驚異的なスピードである。

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阪急電車・今津線を舞台に、

そこにいる人たちの小さなストーリーが、数珠繋ぎになっていく。

それぞれが、車内という空間でリンクしていて、ものすごく自然なのだ。

 

そして登場人物は、どこにでもいそうな人であり、

自分もその一人なんだと感じさせてくれる・・・それも、じんわりと。

軽く読めるようで、誰もが感じた事のある心理的な描写が深い。

とても深い。

こんな等身大の小説って、あるんだなぁ。

 

文庫サイズなので、これを移動中の電車で読むと

不思議なほどに周りの景色と繋がる。

みんな、それぞれの物語があると思うと微笑ましくなる。

 

オススメをしてもらって買った本だったが、

実際に読み始めるまでは、時間がかかってしまった。

が、もっと早く読めば良かったと思える本だった。

人にも薦めたい本だなぁ。