「こどもニュース」の裏側
2010年12月13日
きょうは、イッツコム「地モトTV おかえり!」の仕事を終えると、
急いで、都営新宿線の船堀へ。
駅に隣接する「タワーホール船堀」で、
NHKの解説委員・鎌田靖さんの講演を聞いてきました。
テーマは「ニュースを分かりやすく伝える」
現在は、報道ドキュメント「追跡!AtoZ」のキャスターをしている鎌田さん。
それ以前は4年間、「週刊こどもニュース」のお父さんでした。
今、話題の池上彰さんに続く「2代目」のお父さん。
そんな鎌田さんの話は、「こどもニュース」の裏話が満載。
当時、生放送をしていた毎週土曜日の放送を前に、
前日の金曜日に、共演する子どもたちとお母さんを前に
実際の同じような形で「プレゼンテーション」をしていたんだそうです。
その上で子どもたちに疑問に思ったことを質問してもらい、
納得が得られない限り、放送が出来ないという掟!!
様々なエピソードが紹介された中で印象的だったのは、
和歌山の港に大量のイルカが打ち上げられた時の解説。
「今日はイルカの話だから、そんなに難しい質問は来ないだろう」と思うと、
子どもたちがみんなキョトンとしている。
聞いてみると、「なんでイルカが、ロケットのように打ち上げられるの?」
つまり、海岸に「打ち上げられる」の意味を、子どもたちから聞かれたというのです。
いろんな試行錯誤を経て続いてきた「こどもニュース」、その終了に
鎌田さんも残念そうでした。そして、鎌田さんが説いていたのは、
ニュースを分かりやすくしてくれる番組を見た後は、視聴者(特に大人)が
他のニュース番組を見て、ニュースを「深く」理解する努力をして欲しい、ということでした。
実際の「こどもニュース」の模型で、解説の実演までしてくれた鎌田さん。
とても濃い2時間でした。