今月は本当によく落語を聞きに行きました・・・。

その締めくくり、築地の浜離宮朝日ホールで行われた

「新にっかん飛切落語会」に行ってきました。

 

s-2010_0424asahi.jpg

 

今回はとにかく、出演者に惹かれて行ってきた、というところでしょうか。

 

内容をご紹介すると、あの3代目桂三木助のお孫さんにあたる

二つ目の桂三木男さんは、嫉妬心をテーマにした噺の代表作「悋気(りんき)の独楽」

その独特の存在感は、これからが楽しみです。

 

先日の国立劇場でも楽しませてもらった桂文珍さんは、その時にも聞いた「船弁慶」

でも会場が変わり空気が変わると、まったく違った雰囲気になるから不思議。

先日に増して今回は、登場人物の破天荒なキャラクターが感じられてパワーアップしていました。

 

続いて、大ファンの一人。柳亭市馬さん。

お馴染みの「美声」で一曲披露した後は、軽快でいて味わい深い「松曳」

おっちょこちょいも、ここまで極まると・・・という落語らしい噺。久しぶりに楽しみました。

 

そしてトリは、寄席の襲名披露を終えたばかりの「6代目」三遊亭円楽さん。

酔っぱらいが主役の「ずっこけ」は、酔っぱらいだからこその

人間の「素」の部分が存分に引き出されていて、軽快に笑える噺でした。

その中にも、これからに対する強い決意のようなものが感じられました。

 

余談ですが、今回の会場「浜離宮ホール」と同じ建物には、

かつてCSのニュースチャンネル「朝日ニュースター」が入っていました。

現在は原宿に移転したのですが、その移転時期をまたいで3年間ニュースターで

ニュースを読ませてもらっていた僕にとっては、とても懐かしい場所。

 

しかも、フリーになって最初のレギュラーが、朝日ニュースターでの

泊まり勤務でのニュース読みだったんです。本番が終わって

色々と自己反省をしながらの帰り道、徹夜明けでフラフラした頭で

築地市場の場外で朝ご飯を食べて帰った事を思い出しました。

 

あれから、いろいろあったなあ。

でも、今こうして仕事を続けていられることに感謝。

そして、お仕事で頂いたお金で落語を聞きに来られる事に感謝。

初心を思い出した落語会でした。

次にゆっくり落語を聞けるのは・・・秋かな。