先日のブログでは、「最古塗装」の「最新型」山手線の話をしましたが、

同じ首都圏の中で、わずかに残る列車もあります。

今日、たまたま乗ることが出来たこの電車。

東京近郊にお住まいの方は、見覚えがあるんじゃないでしょうか。

 

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中央線快速電車の旧型車両「201系」です。

試作車が登場したのは、僕が生まれた翌年の1979年。

それからあっという間に首都圏の各線に登場し、活躍しました。

特に中央線バージョンでは、車両前面にある

種別表示板(横長の長方形になった枠のような部分)が大きな特徴。

ここに「中央特快」といった文字がデカデカと表示されます。

 

また車内では、7人掛けのロングシートを「3−1−3」に色分けし、

真ん中の色を区別する事で、座席の定員通りに「7人」が

詰めて座るようにした「心理的誘導作戦」も珍しい試みでした。

 

ちなみに、この「シートの真ん中だけ色が違うのは何故か?」というのは

僕が小さい頃にクイズ番組(たぶん司会は小川宏さんだった・・・と思う)の問題にもなりました。

スタジオにシートを再現し、実際に7人のエキストラに座ってもらって解答を示していたので

今でも記憶に残っているんです。

 

さて、JR東日本の201系は、新型車両の導入に伴って廃車が進んでいます。

京葉線には6編成が残っているそうですが、こちらは水色塗装。

同じ塗装の201系は関西にも残っています・・・が、

このオレンジ色の201系は、わずか2編成しか残っておらず、

この2編成も2011年の春から秋には引退する予定だそうです。

 

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今日、たまたま中央線に乗ろうとしたら、ちょうど201系が出発するところで

あ〜間に合わなかったと思ったら、なんと次も201系!全部で2編成しか無いのに。

この珍しい出来事に、車掌さん同士も「今ちょうど2つ続いているんだよ〜」と

嬉しそうに話していました。それを知ってか知らずか、駅のあちらこちらに

カメラを持った鉄っちゃんらしき人。・・・まあ、僕も同じに見られたんでしょうけど(笑)

 

特に高校時代は学校が中野にあったので、この電車で毎日通学していました。

そんな思い出の電車が残り少なくなっていくのは寂しいですが、

もし東京で見かけたら、ちょっと気にしてみて下さいね。