いつかは行ってみたいと思っていながら、未だに行った事が無い場所。

それが沖縄です。

 

きれいな海や風土、文化、食べ物などなど・・・

興味深い物はたくさんありますが、それ以上に勉強したいのが沖縄の歴史。

その沖縄について書かれた本を読みました。

「おきなわ:世の間で(ゆーのはざまで)〜筑紫哲也の多事争論かわら版・完結編〜」

 

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この本は、筑紫さんが「沖縄タイムス」に連載していたうち、

1997年7月から連載完結の2003年3月までを収録したものです。

筑紫さんは新聞記者時代に復帰前の沖縄で”特派員”を経験していて、

「NEWS23」でも、度々、沖縄を取り巻く問題を取り上げました。

 

本の中では「だれかの犠牲の上に、自分たちだけの利益を守る、

そういう国であってほしくないと思うから、私はしつこく沖縄を語る」と

書かれています。

 

その言葉の通り、米軍基地の問題をはじめ、沖縄が抱えている特殊な事情について

本土との温度差の大きさは大きいと言わざるを得ませんよね。

ましてや、「NEWS」を伝えるメディアは、

ある問題について繰り返し検証し、伝え続ける事が本当に少ない。

 

そんな中、現地の新聞を使って警鐘を鳴らし続けていた筑紫さん。

今から10年近く前の連載にも関わらず、その時と今の状況は

ほとんどが進展していないんだな、と本を読み進める毎に気付かされます。

そして、本の中で「これからの日本社会」について筑紫さんが予想していることが

多く現実になっている、というより「なってしまっている」のです。

 

私も実際に沖縄へ足を運んでみたいという気持ちを、この本から更に深めました。

そして、「伝え続ける」ことが大切な私たちの世代にとって、

「沖縄の入門書」なのかもしれません。