サンライズ(1)
2009年03月23日
駆け足で終わった「富士ぶさ」の旅。
その締めくくりの列車に乗るために向かったのは岡山駅です。
ここで瀬戸内海の魚介に舌鼓を打って・・・と思ったんですが、
岡山駅に着いたのは夜の9時半・・・あ、あれっ?
いや〜、実は当初の予定では、もうちょっと早く着く予定だったんです。
でも、九州で列車の撮影に時間を費やしたり、小倉で「やっぱり泊まろうかな〜」なんて
駅をウロウロしたりしていたせいで、どんどんと予定が押しちゃったんです。
それでも、「岡山までは新幹線の自由席だから〜」なんて、のんびりしていたら・・・。
確かに着くには着けました。でも・・・名物を何も食べていない!!(笑)
これまでに、「富士ぶさ」の引退記念弁当は食べました(それについては、また改めて)。
でも、九州らしいものを一つも食べられなかったんです。とんこつラーメンさえも・・・。
そこで、岡山へ向かう新幹線の中で「きっと岡山の駅なら、美味しい物が食べられる」と
最後の希望を抱くことに。しかし、着いてみたら、ほとんどのお店は営業終了(笑)。
仕方なく、閉店間際の定食屋(ただし、東京にもあるお店)で普通の定食を食べ(泣)
大急ぎでホームへ。人影もまばらな、寂しいホームで、この列車を待ちます。
東京行きの寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」です。
寝台特急といっても、「ブルートレイン」ではありません。
入ってきた車両は、「ブルー」ではなく、「サンライズ」の名の通りの暖色。
しかも、先頭に機関車はありません・・・そう、これは「電車」なんです。
その証拠に、寝台車の上には、普通の電車と同じように
電線から電気を取る「パンタグラフ」が付いています。
まさに、新しい時代の寝台特急という事が言えるかも知れません。
今回の「富士ぶさ」の旅の帰り方を考えた結果、
引退するブルートレインと、新時代の寝台特急を乗り比べてみようと思ったのです。
客車ではなく電車、となると便利な事が多くあります。
まず、機関車の付け替えなどが無いので、それぞれの編成が単独で走る事が出来ます。
この「サンライズ」の場合は、四国・高松から来る「サンライズ瀬戸」と
山陰・出雲市から来る「サンライズ出雲」が、この岡山で連結し、東京へ向かいます。
その連結も非常にスムーズ。先に着いた「サンライズ瀬戸」が連結準備をします。
そこへ「サンライズ出雲」が到着し、あっという間に連結が完了。
ちなみに、この「サンライズ」が登場するまで「瀬戸」も「出雲」も
「富士」「はやぶさ」と同じブルートレインでした。
でも、駅で乗客の皆さんや鉄道ファンが撮影する風景は、
列車が進化しても変わらない光景なんですね〜。
この新時代の寝台特急、車内もスゴイんです・・・今回はここまで。