今回の「富士ぶさ」の旅、その出発前に僕は「帰り方」を考えていました。

せっかく行きに「富士ぶさ」に乗るのだから、帰りにも

何か鉄っちゃんらしい帰りのルートは無いだろうか、と思っていたんですね。

 

そこで、出発前に考えたのは、門司港駅近くにある「九州鉄道記念館」

だったんですが・・・。博多からソニックに乗った僕は・・・。

 

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小倉から日豊本線に入った、この「行橋駅」に降りました。

ここは、かつて機関区など九州の鉄道の大きな拠点となった駅で

駅前にはSL「C11」の車輪が展示されています・・・が、

それが目的ではありません。

 

行橋駅からバスに乗ること45分。

着いた場所は、その名も「小笠原神社」でございます。

 

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こちらは、清和天皇 清和源氏の流れをくむ、全国の小笠原家の始祖・

小笠原長清公の御霊を祀る唯一の氏神神社、なんです。

 

でも、今までその神社の存在は全く知りませんでした。

最近、たまたま神社の宮司さんが僕のホームページを見つけてメールを下さり、

それを確認したのが、なんと「富士ぶさ」の中でパソコンを見た時だったんです。

 

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場所が「福岡県」と分かり、このタイミングは・・・行ってみようかな?と

予定を変更して向かったのです。

「自分たちの先祖の努力によって今の自分がある」という事を知って欲しい、と

話す宮司さんと共に、自分の由来・ルーツについて勉強をする事が出来ました。

 

さて、行橋駅に戻ると、時間は夕方の6時。

そこで、ふと、ある事に気付きました。急いで近くの地図を確認!!

10分ほど歩いた橋の近くで

約20分後にやってくる、あの列車を待つことにしました。

 

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はい、大分を出た東京行きの「富士」が行橋を通る時間だったんです。

つまり、この日の朝まで僕が乗っていた「はやぶさ」と、昨日の朝から

共に走っていた列車が、再び東京に向け走る姿をキャッチ出来たというわけです。

 

正面から待ち受けるか、周りの景色と一緒に収めるか・・・色々と考えたんですが、

夜汽車っぽく「月」を、そして春に引退する列車らしく、橋の下の「菜の花」を入れた

角度から撮ってみました。

 

でも、分かりづらかったなぁ。

 

納得がいかなくて、

この後、2時間ぐらい、その事を引きずっていました(笑)。

 

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そのショック状態のまま(笑)行橋からは再び「ソニック」で小倉へ。

今度は「青いソニック」です。2種類の「ソニック」に乗れたのはラッキー!

青いソニックの内装もオシャレです。

 

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そして、あっという間に小倉へ。先ほどの「富士」をうまく撮影できなかった

ショックから「小倉に1泊して、明日の朝に東京から来る『富士』を

待ちかまえようかな〜」と本気で考えたんですが(笑)、お金も時間も

相当なロスになっちゃうので、当初の予定に従うことにしました。

 

あの時、大きなカバンを持って、改札の前を20分くらいウロウロしていた僕は、

周りの人には、さぞや不審人物に映ったことでしょう(笑)

 

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小倉からは、西日本でしか見られない新幹線「ひかりレールスター」で岡山へ。

なんで岡山なのかというと、最後に乗りたい列車があったからです。

次回へ続く。