昨日から今朝にかけて、テレビ各局で「富士ぶさ」のニュースをやっていましたね。

東京駅には鉄道ファンが3000人も詰めかけたとか。ブルートレインが

多くの人に愛されたことが分かりますね。それと、鉄っちゃんが多いってことも(笑)

 

そんな一人である僕の「富士ぶさ」の夜は、ゆっくりと過ぎていきました。

静岡あたりで眠ってしまい、目が覚めると広島あたり。

驚いた事に、停車駅だけでなく、通過する途中にも

多くの鉄道ファンがカメラを構えている様子が見えました。

 

しかも、撮影スポットとして有名な場所には100人近くの人が。

そこでは、少しだけスピードを落として警笛のサービスも。

引退を惜しむ気持ちでは、運転士さんも繋がっているんですね。

 

そして、本州の西の端、山口県の下関駅に到着です。

 

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ここ下関では、東京から客車を引っ張ってきた直流専用機関車(EF66)から

交直両用機関車(EF81)に、機関車を交換します。

東海道・山陽本線は直流電化、一方の九州島内では交流電化、この切替が

下関の次にある門司駅の手前にあり、ここを通過できるのは、

交直両用機関車だけなんです。

 

そして、乗務員さんも下関で交代。昨日の車掌さんがここでもアナウンス。

「我々乗務員3名も、本日を持ってブルートレインでの最後の乗務を

終了することになりました。長い間、ブルートレインを愛して頂き、

本当にありがとうございました」

 

またも泣かせるアナウンス。

下関での機関車の交換を撮ろうと、下関到着直前に前方の車両に集結していた

多くの鉄道ファンからは、自然と拍手が上がりました。

 

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下関からのEF81は、関門トンネルを潜って、次の門司まで

たった1駅の担当。以前はステンレス製のEF81やEF30が牽引していました。

 

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当然、鉄道ファンは機関車の交換シーンを撮ろうと、この状態に。

僕も今まで何回この駅で写真を撮っただろう・・・そんな事を思いました。

 

ちなみにこの駅では、機関車の交換で5分間の停車をするので、

駅の売店に行くチャンスの時間でもあります。

下関の名物駅弁「ふくめし」を朝食に買う方も多かったのです。

 

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下関から10分足らずで門司に到着。九州上陸です。

ここで再び機関車の交換。地元・九州のテレビ局の方も取材に来ていました。

 

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この前の下関では、あまりの人の多さに近くに寄れませんでしたが、

門司では接近しての撮影に成功!!

 

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ここからは、交流専用機関車(ED76)にバトンタッチ。

そして、この門司で熊本行きの「はやぶさ」と大分行きの「富士」に分かれます。

しかも、機関車には大きなヘッドマークがちゃんと付いている!!

やっぱり見栄えがするなあ。

 

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こちらは、切り離しの部分。僕は先に出発する「はやぶさ」に乗るので

大分行きの「富士」とは、ここでお別れ。

「富士」は、次の小倉まで「はやぶさ」の後を10分遅れで追っかけ

小倉から日豊本線に入って大分へ向かいます。

 

鉄道ファンの中には、この門司で降りて両方の出発を撮ろうという人や、

次の小倉でそれぞれの列車を撮るという人も多いんです。

 

僕もどこで降りるか迷ったのですが・・・「はやぶさ」で熊本まで

『完走』を目指します。