「富士ぶさ」ラストラン?
2009年03月11日
ついに、この日が近付いてきました。
東京と九州を結ぶ最後のブルートレインとして走ってきた
寝台特急「富士・はやぶさ」の廃止まで、今日を入れて、あと3日。
それを直前にして、私も乗って参りました。
一昨日は大急ぎで車内から一報を書きましたが、
今朝、無事に帰ってきましたので、今日からシリーズで書いていきます。
何回のシリーズになるかは・・・分かりません(笑)飽きないで読んで下さいね。
そもそも、東京と大分を結ぶ「富士」、そして東京と熊本を結ぶ「はやぶさ」
この2つの列車が途中まで併結運転をするようになったのも、
ブルートレインの利用客が減ったから。いつの日か、鉄道ファンの間では
「富士」と「はやぶさ」で『富士ぶさ』と呼ばれるようになりました。
そして、廃止に向けてのカウントダウンは確実に始まっていました。
そして、昨年の暮れに「富士ぶさ引退」のニュースを聞き、
2月下旬から3月上旬に乗ろうと決め、迎えた2月の上旬、
乗車日1ヶ月前の午前10時。チケットの発売に合わせて
「みどりの窓口」に並んだものの・・・「売り切れですね」
窓口のお兄さんは半笑いの表情。
「甘く見ちゃ駄目だよっ、フッ」と心の中で言われているかのようでした。
あくまで僕の勝手な想像ですけど。
そして、諦めきれない僕はオークションでチケットをゲット。
9450円の特急・寝台券を19000円で競り落としたのですが、
後から色々な人の話を聞くと、これでも安かったようです。
さて、東京駅。
3月9日の午後5時20分。発車40分前に東京駅の10番ホームに着くと、
すでに、そこには多くの人が!!以前に、東京と大阪を結んでいた
寝台急行「銀河」にも、引退の1週間近く前に乗りましたが、
その時と、明らかに人の数が違うのです。そして熱気も・・・。
そして、僕がホームに着くとまもなく、品川方面から「富士ぶさ」が入線。
ホームにはロープが張られ、警備員が「これより前に出ないで下さい!!」と
大声をあげる物々しい雰囲気。まるで、どこかの国の主賓が来日するかのようです。
引っ張ってきた機関車「EF66」。ブルートレインの全盛期には、
東京駅に常に、この機関車の姿がありました。様々なブルートレインの
ヘッドマークを付けて準備をする姿は、まさに夕方の東京駅の恒例行事だったのです。
ホームに到着すると、機関車は新橋方の車庫へ。急いで最後部を撮影。
こちらは、大分行きの「富士」。
この前に熊本行きの「はやぶさ」が連結されています。
僕はというと、自分が乗る「はやぶさ」の前で、まずは記念撮影。
その間に機関車はというと、別のホームを回って品川方へ。
そして、今まで引っ張ってきた最後部に連結され出発の準備が整います、が、
そのシーンを撮影しようと、品川方まで行ってみると・・・。
ウワ〜!!という感じ。予想を超える人の数!!
これは明らかに鉄道ファンだけじゃない!!
もちろん、銀河の時と比べものにならないくらいの混雑ぶり。
とはいえ、ホンモノの鉄道ファン「鉄っちゃん」も相当な人数います。
それを警戒して(?)駅のアナウンスでは、
「乗車券を持っている方以外は車内に入らないで下さ〜い」という
放送が流れる中、それにもめげない鉄っちゃんは・・・。
乗車口で録音をしています(笑)。いわゆる「音鉄」(たぶん)
私もめったに見ないんですが、車内のアナウンスを録音しているんでしょう(たぶん)
僕もホームを走り回って写真を撮りまくり、そろそろ自分の乗車の準備。
売店に行くと・・・ここにも「富士ぶさ」記念商品が。
「富士・はやぶさ記念弁当」と、「懐かしの食堂車のビーフカレー・ハヤシライスセット」です。
カレー・ハヤシセットはレトルトの物なので、すぐ食べられるお弁当を購入。
と、ここで人の気配を感じて横を見ると・・・。
お〜!!これは、お台場の某テレビ局の朝の番組のスタッフさんじゃないですか!!
やはり、メディアも取材に来ているんですね〜。僕も買っているところが写っていたりして。
そんなわけで、第1回はここまで。まだ「富士ぶさ」に
乗るところまで行っていませんが(笑)
次回は車内の様子をご紹介します(「世界の車窓から」風)