今年になってから、本を10冊近く買い込みました。

そのほとんどが、筑紫哲也さんに関する本。

このブログでも書きましたが、昨年、「お別れの会」に行き

ニュース23での「多事争論」の映像を見てから、

筑紫さんの遺したものを、もっと勉強したいと思うようになったんです。

その中で最初に読んだのは、「スローライフ 〜緩急自在のすすめ〜」です。

 

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この本が書かれたのは3年前。

タイトルを見た時は、文字通りの「スローな生活」を提案する、という事しか

想像できなかったのですが、実際に読んでみると、情報化社会に対する問題意識、

「食生活」「旅」「地産地消」そして、筑紫さんがテーマとして訪れていた「沖縄」。

実に分かりやすい表現方法ながらも、様々な角度から現代人に警鐘を鳴らしています。

しかも、3年前に書かれたにも関わらず、今まさに日本や世界で起こっている問題を

そのまま書いたかのようなページも出てきます。

 

それは筑紫さんのジャーナリストとしての「時代を見つめる目」の確かさ、

そして活字から映像のメディアに転身し、「秒単位」の世界を客観的にも見てきた

筑紫さんならではのユニークな視点が各所に感じられます。

中学生から総理大臣まで、それぞれが何かを感じられる本、かもしれません。