「スローライフ」
2009年02月03日
今年になってから、本を10冊近く買い込みました。
そのほとんどが、筑紫哲也さんに関する本。
このブログでも書きましたが、昨年、「お別れの会」に行き
ニュース23での「多事争論」の映像を見てから、
筑紫さんの遺したものを、もっと勉強したいと思うようになったんです。
その中で最初に読んだのは、「スローライフ 〜緩急自在のすすめ〜」です。
この本が書かれたのは3年前。
タイトルを見た時は、文字通りの「スローな生活」を提案する、という事しか
想像できなかったのですが、実際に読んでみると、情報化社会に対する問題意識、
「食生活」「旅」「地産地消」そして、筑紫さんがテーマとして訪れていた「沖縄」。
実に分かりやすい表現方法ながらも、様々な角度から現代人に警鐘を鳴らしています。
しかも、3年前に書かれたにも関わらず、今まさに日本や世界で起こっている問題を
そのまま書いたかのようなページも出てきます。
それは筑紫さんのジャーナリストとしての「時代を見つめる目」の確かさ、
そして活字から映像のメディアに転身し、「秒単位」の世界を客観的にも見てきた
筑紫さんならではのユニークな視点が各所に感じられます。
中学生から総理大臣まで、それぞれが何かを感じられる本、かもしれません。