「駅たべ」?信濃大町編
2009年01月11日
今回も長野の旅の話、中でも信濃大町なんですが、
タイトルを「駅たべ」としました。
このタイトルで、駅ならではの食べ物を紹介するシリーズにしようと思います。
駅ならではの食べ物ですので、基本的には『駅ビルのレストラン』などは外します。
「立ち食いそば」と「駅弁」を紹介する予定ですので、お楽しみに。
その「駅たべ」1回目は、絶対に信濃大町駅からにしようと決めていました。
小さい頃から、帰省でこの駅に来るたびに食べていたのが、この駅の
立ち食いそばなんです。駅の待合室にあるおそば屋さんには
「カタクリの花」という名前が付いています。
写真右側の窓の向こうはホームになっていて、
ホーム側からも注文することができます。
信州といえば、言わずと知れたそば処。それを象徴するかのように
長野県内の駅の立ち食いそばは、メニューが豊富です。
特に信濃大町駅は、行くたびに新メニューしているほど。
この日の張り紙にあったのは、長野では定番の「山菜そば」、
初めて見た「野沢菜わさび昆布そば」
(「野沢菜を使った、わさび風味の松前漬」と「とろろ昆布」入り)
などなど、他では食べられないユニークな物も多くあります。
いつも、ここでは注文に迷うんですが、僕が頼んだのは・・・。
「葉わさび」そばです。その名の通り、葉わさびの漬け物が入ったそば。
食感は、野沢菜漬けを少し柔らかくした感じですが、そこは葉わさび。
1口食べた途端にツーンとしたわさびの香りが来ます。でも、それが
きつ過ぎず、その後にほんのりと辛みも。さすがは地元信州の穂高産。
新鮮さが違います。おそば自体は、風味が豊かで細さもまちまちなので、
そばを食べた!という満足感が得られます。
そんな「カタクリの花」は、お客さんが途切れる事がありません。
立山黒部アルペンルートの長野側の玄関口という事もあって
登山者の利用が多いのはもちろんですが、なんといっても特徴は
地元の方の利用がとても多いこと。
見ていると、手ぶらで駅の外から待合室に入ってきた人が、
待合室のベンチでそばを食べながら周りの人と談笑。
食べ終わると、そのまま帰って行くのです。
電車に乗るわけでも無い。
つまり、立ち食いそばを食べに駅に来る人が多いんですね。
これぞ、まさに「そば王国」信州!!
その醍醐味を、ぜひ味わって頂きたいと思います。