さあ、次の狙いは副都心線。渋谷側から乗るか、池袋側から乗るか。
色々と考えた末に、まずは副都心線との繋がりが強い有楽町線に乗ることにして
西日暮里→(千代田線)→大手町→(半蔵門線)→永田町というルートを行く。
西日暮里から約15分。

大手町に降り立つと、ホームの「電車が来ます」の表示が
点灯しているのが目に入った。平日のラッシュの時間帯なら、今降りたばかりでも
すぐ後ろに次の電車が来ている事はあるが、今は土曜日の午後である。

回送電車が来る事も考えにくい。

「故障かな」

そう思った次の瞬間、それが故障では無い事が分かる。

s-大手町発車案内.jpg

その時、前方の「特急券券売機」が目に入る。

その文字の下には、そこで販売している次の特急列車の発車時刻が表示される。

「14時59分」

すぐに自分の腕時計を見ると、14時56分を指している。

これだ・・・。

ほんの数ヶ月前までは、この券売機は地下鉄の駅には無かった。

見覚えがあったのは、小田急の駅で何度も見てきたからだ。

小田急の看板特急列車「ロマンスカー」が地下鉄に乗り入れを始めてから、まだ
一度も見る機会がなかった。その機会が、突然やってきた。

今日の出発時、舎人ライナーと副都心線の事しか考えずに出かけた僕は、

まるで「俺を忘れるなよ!!」と言われているかのような感覚に陥った。


その直後、何度も心地よい警笛を響かせながら、青い流線形の車体が滑り込んでくる。
今日は土曜日なので「メトロはこね」として、ここから箱根湯本まで向かうことになる。
車内の乗車は2割程度。それでも、家族連れやご婦人のグループなど、車内の雰囲気は
観光気分が満載。その駅が、東京の中心・大手町だというアンバランスさが
何とも楽しかった。これも、一度乗らねば、と思いつつ、このタイミングに巡り合わせてくれた
鉄道の神(いるのか?)に感謝・・・。

 

s-メトロはこね.jpg

 

半蔵門線に乗り換え永田町へ。名物の長いエスカレーターを使って有楽町線のホームへ。
すると、副都心線の登場に合わせてお目見えした準急電車が入ってきた。
ナイスタイミング!!というわけで、この電車で有楽町線と副都心線の終点、そして
東武東上線との接続・乗り入れ駅である和光市駅へ向かう。

和光市駅は、以前、テレ玉の番組の企画で降り立った事がある駅。駅の外に出てみると、
心なしか、活気が増しているように感じた。今後、ターミナル駅としての役割が
更に増していく事になるだろう。

 

s-準急・和光市.jpg

 

そして、今回のメインイベント。副都心線で渋谷へ向かう。せっかくなので、と
各駅停車ではなく、急行電車を待っていたら、やってきた川越市からの電車は
東武の車両だった。とはいえ、副都心線の車両自体は、永田町から和光市への
移動の時に有楽町線内で乗っていたので、そのまま東武の電車に乗る。まあ、
東武の電車が渋谷に行くこともニュースなわけだから、いいか・・・。

 


s-東武線渋谷行き.jpg和光市まで「各停」表示