東京「新」列車を追え!!(中)
2008年06月29日
さあ、次の狙いは副都心線。渋谷側から乗るか、池袋側から乗るか。
色々と考えた末に、まずは副都心線との繋がりが強い有楽町線に乗ることにして
西日暮里→(千代田線)→大手町→(半蔵門線)→永田町というルートを行く。
西日暮里から約15分。
大手町に降り立つと、ホームの「電車が来ます」の表示が
点灯しているのが目に入った。平日のラッシュの時間帯なら、今降りたばかりでも
すぐ後ろに次の電車が来ている事はあるが、今は土曜日の午後である。
回送電車が来る事も考えにくい。
「故障かな」
そう思った次の瞬間、それが故障では無い事が分かる。
その時、前方の「特急券券売機」が目に入る。
その文字の下には、そこで販売している次の特急列車の発車時刻が表示される。
「14時59分」
すぐに自分の腕時計を見ると、14時56分を指している。
これだ・・・。
ほんの数ヶ月前までは、この券売機は地下鉄の駅には無かった。
見覚えがあったのは、小田急の駅で何度も見てきたからだ。
小田急の看板特急列車「ロマンスカー」が地下鉄に乗り入れを始めてから、まだ
一度も見る機会がなかった。その機会が、突然やってきた。
今日の出発時、舎人ライナーと副都心線の事しか考えずに出かけた僕は、
まるで「俺を忘れるなよ!!」と言われているかのような感覚に陥った。
その直後、何度も心地よい警笛を響かせながら、青い流線形の車体が滑り込んでくる。
今日は土曜日なので「メトロはこね」として、ここから箱根湯本まで向かうことになる。
車内の乗車は2割程度。それでも、家族連れやご婦人のグループなど、車内の雰囲気は
観光気分が満載。その駅が、東京の中心・大手町だというアンバランスさが
何とも楽しかった。これも、一度乗らねば、と思いつつ、このタイミングに巡り合わせてくれた
鉄道の神(いるのか?)に感謝・・・。
半蔵門線に乗り換え永田町へ。名物の長いエスカレーターを使って有楽町線のホームへ。
すると、副都心線の登場に合わせてお目見えした準急電車が入ってきた。
ナイスタイミング!!というわけで、この電車で有楽町線と副都心線の終点、そして
東武東上線との接続・乗り入れ駅である和光市駅へ向かう。
和光市駅は、以前、テレ玉の番組の企画で降り立った事がある駅。駅の外に出てみると、
心なしか、活気が増しているように感じた。今後、ターミナル駅としての役割が
更に増していく事になるだろう。
そして、今回のメインイベント。副都心線で渋谷へ向かう。せっかくなので、と
各駅停車ではなく、急行電車を待っていたら、やってきた川越市からの電車は
東武の車両だった。とはいえ、副都心線の車両自体は、永田町から和光市への
移動の時に有楽町線内で乗っていたので、そのまま東武の電車に乗る。まあ、
東武の電車が渋谷に行くこともニュースなわけだから、いいか・・・。