「つながる旅」往路編
2011年06月22日
お久しぶりです!!
前のメールで予告しました通り、昨日まで北海道への旅に出ておりました。
4泊5日、本当にゆっくりのんびりの旅でした。
その旅の様子を、いつものように長〜く時間をかけて(笑)ご紹介します。
まずは、旅のスタート。6月17日(金)の朝に東京駅へ。
今回の旅、目的の一つは東北新幹線の新型車両「はやぶさ」に乗る事でした。
しかし、現在は東京〜新青森、東京〜仙台をそれぞれ1往復しかしていない「はやぶさ」
この日のチケットを3週間近く前にチェックしたにも関わらず、仙台までは満席でした(泣)
そこで、仙台まで別の新幹線で先回りする事に。
予定より1時間近く早い、朝7時に東京駅へ着くと既にテンションが上がってきました(笑)
仙台までは自由席なので、自由席がある列車なら「どの列車に乗っても良い」
これって、けっこう楽しいんです。鉄っちゃん的な心理では(笑)
まずは、大ベテラン200系の出発をお見送り。
このステッカーを見るたびに、ジーンとします。
東京から北へ向かう全ての新幹線で先頭付近に付けられているもので、
反対側には「つなげよう日本」の文字。
どれに乗ろうか迷った末に、東京7時16分発の「やまびこ253号」に乗車。
車両は、「はやて」と「こまち」に使用される車両で、その際は全車指定席なのですが
このように「やまびこ」に使われる事も。そうなると、同じ車両に自由席として乗れるので、
なんだか得した気分になるのです。
僕が乗ったのは「こまち」用の車両。
「はやて」は帰りに乗る予定があったし、「こまち」は
僕が秋田のテレビ局に勤めている時によく乗った
思い出深い車両なのです。
さて、そんな車内はガラガラ。平日の朝ってこんなものなのかな?と思ったら
「本日、普通車指定席とグリーン車は満席です」のアナウンス。
安い自由席は、大宮まで1車両に5人くらいでした・・・ラッキー(笑)
通勤ラッシュの街を見ながら軽くうたた寝・・・そして福島で途中下車。
冒頭で「あれっ?列車で北海道へ行くの?」と思ったかもしれませんが、
今回は北海道への列車旅。せっかくなら、と北海道の仲間の皆さんへ渡すお土産を
東北で買うことにしました。福島の名物「ままどおる」を大量購入。
渡す人がバラバラなので、5個入りの物を15個買ったら・・・カバンが・・・重い(笑)
それにも懲りず、次に降りた仙台でも「萩の月」を買い(笑)
いよいよ前半のハイライト!!
仙台からは10時51分発の「はやぶさ501号」で新青森へ。
本来なら東京〜新青森間を3時間台前半で走る「はやぶさ」ですが、
現在は震災の影響による臨時ダイヤで、4時間近くかかります。
この日も「やまびこ」に乗っていた郡山付近から速度が落ち、
乗り換えた「はやぶさ」もスピードを抑えめにしていたのがよく分かりました。
車窓から見る景色はというと・・・震災から3ヵ月が経っても
屋根にかかるブルーシートが各所に見られました。
沿岸部から離れた所を走る新幹線の窓からでも、爪痕が感じられました。
さて、「はやぶさ」の車内はというと・・・まず、普通車なのに
全ての座席にヘッドレストがあったのがビックリ。
頭を支えてくれるので、よりゆったりした気分になります。
しばらく新しいシートを楽しんだ後は、仙台で買ったお弁当。
とにかく種類の豊富さとレベルの高さはピカイチの仙台駅。
その中から、「鮭はらこめし」と悩んだ末に買ったのは
「特選 炭火焼き 牛たん弁当」(1100円)
どちらかというと、付いている紐を引っ張って温めるタイプの「牛たん弁当」の方が有名ですが
敢えて温めないタイプ、しかも温めるタイプより100円高い方を選んだら(笑)これがビンゴ!!
駅弁でよく牛たんの歯応えがここまで出せたなぁ、と驚きました。
宮城産「ひとめぼれ」の麦飯との相性もバッチリで、あっという間に完食!!
食後の駄菓子(餅菓子)が付いているのも、なかなか良かったです。
仙台からの2時間があっという間に過ぎ、新青森に12時49分到着。
多くの人は14分後に出る特急列車に乗り換えるのですが、
最後部では「はやぶさ」の記念撮影大会。しばらく、この光景は続きそう。
さて、新たな東北新幹線の終着駅となった新青森駅ですが、
新幹線ホームが2面・4ホームあるのに対して、なんと在来線は1面・2ホームしかありません。
これには、ちょっとビックリ。在来線のホームだけを見たら
とても新幹線の止まる駅には見えません(笑)
そんなホームは、新幹線からの乗り換え客で大混雑!!
押し込まれるようにして、僕も13時03分発の「スーパー白鳥19号」函館行きに乗車。
実は大混雑の理由の一つに、「新青森駅」と「青森駅」の関係があります。
僕のように北海道へ行く人の他に、新幹線で降りて「青森駅」を目指す人も
多く乗るのです。隣り駅ですが、所要時間は7分。
ちなみに、新青森から乗って青森で降りる人に限り、特急料金は必要ありません。
そのため青森市の中心部へ行く人や、秋田方面への乗り換えの人も乗るので、
青森までの7分間は、さながら首都圏の通勤ラッシュ!!
僕は指定席でしたが、通路は青森駅までギッシリでした。
青森を越えると、いよいよ青函トンネル。
僕も様々な列車で潜ってきましたが、さすがは新型車両!!
各座席には「トンネルに入る時刻」「海底駅を通る時刻」「最深部を通る時刻」が
分かりやすく書かれた案内が用意されています。
更に、青函トンネルに入る瞬間を見ようとする人のネックだったのが、
前後に乱立する小さなトンネル(笑)「今、青函トンネルに入った?」と思っても
まだだった・・・という事があり、入る瞬間が分かりづらかったのです。
そこで、車内の通路ドアの上に、細かく「○○トンネル」と
現在通っているトンネルの名前が表示されるようになっていました。
10個近くの短いトンネルを抜けた後、「青函トンネルに入りました!!」と
「!!」付きの表示が(笑)。これは、初めて通る人にも親切だと思います。
そして、いよいよ北海道に上陸!!15時10分に着いた函館では
港を見る余裕も無く(笑)向かいのホームに待機していた
15時18分発「スーパー北斗13号」へ。ちょっと腰が痛くなってきたぞ・・・。
使用する車両は、先日ニュースになったトンネルでの火災を起こした
「スーパーおおぞら」と同じ「振り子型」
思わぬ形で話題の列車に乗ることになってしまいました・・・。
その「振り子型」の特徴は、急カーブの多い函館線でもスピードが出せる事。
確かに函館を出た途端に「ゴォ〜」という勢いのあるディーゼル音・・・は良いんだけど、
左右に揺れる揺れる・・・駅に停車している時以外は、手帳に文字も書けない(笑)
こうなれば、景色を見よう!!と、霧の晴れた大沼公園などを見ながら札幌へ。
揺れのある車内ですが、こちらも普通車ながらヘッドレスト付き。
「はやぶさ」の物が「頭を包み込む感じ」なのに対し、こちらは
「両サイドから頭をサポートする感じ」とでも言えば良いかな。
最後まで揺れは気になったけど、18時35分に札幌着。
乗り換えのために通路に出ると、「Suicaチャージ出来ます!!」の文字。
JR北海道のICカードは「Kitaca」なんですが、なんとSuicaが使えて
しかもチャージまで出来るとは!!これは、けっこう嬉しいです。
そして1日がかりのリレーのアンカーは、19時00分発の「スーパーカムイ37号」
この30分後に次の列車があるので急ぐ必要は無かったんですが、
座りすぎて腰が痛かったので(笑)、「立ってて良いなら早く乗っちゃおう」と決断。
車両のデッキで、夕暮れの豊平川を見ながら旭川へ向かいます。
そして、旭川には20時20分着。
東京から約13時間!!久しぶりに、こんな「鉄旅」をしました。
腰は痛くなったけど・・・楽しかったなぁ(笑)
鉄道に興味の無い方には「バカじゃないの?」と言われそうだけど(笑)
でも良いんです。新幹線「はやぶさ」に乗り、少しでも東北でお買い物をする。
これを目的に東京〜旭川の鉄道の旅を決めたのですから。
・・・とこう書くと、これが目的の全てみたいに思われそうですが(笑)
まだまだ目的はあります。2日目からは、次のブログで・・・。