突然ですが、あなたは自分の生まれた街、住んでいる街のことを

どのくらい知っていますか?ビルやマンションが建ち並ぶ中にも

街の歴史を伺い知る足跡が残されているもの。

 

そんな姿を求めて「お江戸」を巡る番組を担当させてもらいました。

一昨日・11/7(土)から、東京ベイネットワークで放送が始まった

「中央区はじめて物語」では、中央区観光協会の「中央区はじめて物語マップ」を参考に

僕が中央区にまつわる「はじめて」をご紹介します。

 

旅の出発地点は、もちろん日本橋。

東海道・中山道・甲州街道・奥州街道・日光街道の「五街道」とされた日本橋は、

明治の始めに、改めて全国の道路の起点と定められました。

その証である「道路元標」が、今も行き交う人々を見つめています。

 

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そして、日本橋でもう一つ。昭和通りの交差点に面している日本橋郵便局。

建物の北側入口には、「郵便発祥の地」のプレートがはめ込まれています。

 

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プレートが新しくキレイなのは、平成15年に日本郵政公社が発足した際、

新しく付け替えられたから。

近代郵便制度が発足した明治時代初期、現在の日本橋郵便局の辺りに

「駅逓司」と「東京郵便役所」が置かれました。

「東京郵便役所」は東京中央郵便局の前進にあたるもので、

「駅逓司」は、後の郵政省(現在の総務省)へと変遷していったのです。

 

一方、中央区入船にある「ミズノ・プリンティング・ミュージアム」には、

明治初期の印刷機「アルビオンプレス」が展示されています。

 

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明治期に盛んに使われていたハンドプレスの印刷機。

国産で現存しているものはわずかです。こちらでは、他にも

日本の印刷文化を伝える貴重な「遺産」を見ることが出来ます。

 

さて、次に訪れたのは「佃」

その名前の通り、佃煮発祥の地です。

徳川家康の命により、摂津の国・佃村から移住してきた漁民が築いたことに因んで

この地は佃島と命名されたのですが、今も老舗の佃煮屋さんが残っています。

そのうちの1件「佃源 田中屋」さんにおじゃましました。

 

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お店の中には、これまで受けた取材の数を物語る有名人のサインがたくさん。

それだけ、こういった佃煮屋さんが貴重になってきたという事なんですね。

昔から庶民の味として親しまれてきた佃煮。

元々は白魚漁を専業としていた漁民達が、小魚を醤油で煮詰め

海上での食事のための保存食としたのが始まりです。

 

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お店では、今でも佃煮の「秤売り」が残っています。

贈答品として買い求める人が多いものの、若いお客さんも多いそうで

伝統の味が受け継がれている事に安心しました。

 

ちなみに、佃島に残っている佃煮屋さんは全部で3件。

そのお店が、同じ通りに寄り添うように立ち並んでいます。

その向こうには高層マンション・・・「江戸」と「東京」が交差するような光景ですね。

 

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この番組では、他にも「銀行のはじまり」「蘭学事始の地」なども訪ねます。

ケーブルテレビ「東京ベイネットワーク」では、

11月中の毎週土曜日、「10:00」「12:00」「20:00」から放送です。

また、テレビを見られない、という人も中央区のホームページで

当分の間見られる予定になっています。ぜひ、ご覧下さい!!