3月12日(木)レポート最終日。

今回は1人で移動し、車を運転し、インタビューを録り、

合間に電話レポート、ホテルに着いたら音素材をパソコンで送り、レポートをまとめる・・・、

という繰り返しだったので、常に先の事を考え続けていました。

そして、最終日。朝にレポートをした後、レンタカーを返却。

この時点で全てのインタビュー収録は終わっていたので、

残り2回の電話レポートをしながら帰る・・・というこの日は、

地元の「足」を体感しながら帰る事にしました。

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釜石から三陸鉄道南リアス線で盛へ。

車内は「つばき祭り」の記念装飾がされ、温かい雰囲気。

そんな列車は、釜石で接続するJR釜石線が遅れたため

10分程度遅れて出発。ワンマンの運転手さんが、

「じゃあ、ちょっと行ってくるわ!」と行って、接続列車のお客さんを迎えに

JRのホームまで行く姿を見て、それだけ心がホッコリ・・・。

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窓口で買った切符は、硬券。

そして整理券には、「笑顔をつなぐ、ずっと・・・」の文字。

整理券を持って帰ろうと思ったのは初めてでした。

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終点の盛駅からは、JRの普通区間の新たな足となっている「BRT」に乗車。

気仙沼に向かいました。この写真は盛駅なんですが、ホームの一部が

道路になっていて、そこにバスが入って来ます。

大半の区間は、他の車が入れない自動車専用道。

そして、陸前高田市など、高台に市役所や病院の機能が移っているエリアでは

他の車に混ざって坂道を上り下りします。

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東北に行く前は「どんな事があっても、鉄道を早急に復旧させるべきだ」と

思っていました。実際に利用者の方に聞いてみても、そういう声が多い。

・・・でも。

現実に今、街の人が生活するための足としては

BRTが一番合っているのかもしれない、と思わざるを得ませんでした。

BRTを利用する多くのお年寄りにとっては、乗換えをせずに、

必要な場所の行き来を、遅れなくしたい。

それには、安く早く実現したBRTが一番合っていたんだろうと思います。

帰りのBRTの中では、ボランティアに来ていた多くの学生が、

地元のお年寄りと触れ合う姿が見られました。

街が本来の姿を取り戻すためには、まだまだ気の遠くなるような時間がかかる。

そして、それぞれが「今出来ること」を、しかも長い目でやっていかなくてはいけない。

この5日間で、いろんな事を感じる事が出来ました。

とにかく、また東北に行きたいと思います。

観光でも良いんです。

良い景色を見て、美味しい物を食べる事も、立派な応援です。

東北には、こんな良いところがある、こんなに素敵な人がいる。

その事を深く感じた5日間でした。

お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。