今日はなんと!野村克也さんの講演会に行って参りました。

楽天の次期監督は星野さん?なんて話題が

連日のスポーツ新聞を賑わしているこの時期に、なんともタイムリー!!

 

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会場が自由席という事で、ステージ正面の前列という最高のポジションを確保(笑)

拍手に迎えられてゆっくり入ってきたノムさんは、座るなり「空席があるなぁ」とツカミ。

「これが長嶋だったら、満席なんだろうなぁ」と、早くも会場の笑いを誘うと、

いきなりご自身の幼少期からの経験を語り始めました。

 

物語のように順を追ってゆっくりと語る野村さん。その中で、「自分は運が良い」という事を

何度も何度も繰り返していました。その一方で、地道に努力・練習した事は

徐々に成果が出てくる、という事を経験談と共に話していたのが印象的でした。

 

そんな話がプロ入り3年目のあたりまで来たところで、いきなり話題転換。

昨年の楽天監督解任劇の話になり、会場の雰囲気も一変。

まだまだ、野村さんの怒りは収まっていないようです(笑)

「なんでオレの後がブラウンなんだ」で会場は爆笑。

しかも、今シーズン最下位になった楽天の幹部に

「野村さんの言う通りでした」と言われたんだそうです。

 

僕の中での野村さんの印象。それは、試合後のボヤキ。

そして、取材する側として何度か試合前に聞いた世間話。

つまり、今回のように長い時間(今回は1時間半)、

野村さんが1人で話すのを聞いたのは初めてでした。

 

帰り道に野村さんの話を振り返ってみると、いくつかのポイントがありました。

なぜ、選手としての全盛期や監督時代の成功談ではなく、幼少期からプロ入りまでなのか。

それは、今回の講演会に来ていた人の共感できる話にしようとしたから。

野球に詳しくなくても話が分かり、時代背景も共感できる。

そして、野村さんの指導方針の中心「野球選手の前に人間として」を強調していたのも

多くの人が野村さんの話を自分に置き換えられるように、考えられていたのです。

最後には、サービスのサッチーネタも。これも、聞き手の期待を解っての事でしょう。

さすがはノムさん。講演も「データ」をしっかり活かしていたようです(笑)