「仕事を楽しむ」ということ。
2010年06月16日
夜中に何気なく見ていたテレビ番組。
その中に出てきた言葉に、ハッとなった。
「仕事が仕事になっちゃっている。楽しんでいない。」
自分の事を言い当てられたような気がした。
ただ、僕の場合はちょっとニュアンスが違う。
仕事をしている時しか楽しめていない、というのが近い。
なんだか最近、いつもイライラしている自分がいる。
ご飯を食べていても、電車に乗っていても、そしてマイクの前で喋っている時も、
その後の仕事のために、あれをやらなくては・・・という事が頭の中で順番待ちをしている。
しかも、常に5件以上はある。
そして自分にプレッシャーをかけると、
ふとしたきっかけで(些細な事でも)相手に対して感情的になってしまっている。
何で分かってくれないんだ!!って。
考えてみれば、実に勝手だと思う。
今年のお正月は、時間が有り余っていた。
そんな時はそんな時で、「もっと仕事したい!!」とイライラしていた。
そして春を過ぎ、仕事が慌ただしくなったらなったで
また余裕を無くしてイライラしている。
本当はもっと毎日を楽しめるはずなのに。
スタジオでする仕事も、現場でする仕事も、
そして家でする仕事の準備だって。
そんな時、最初の言葉を聞いた。
そうだ・・・もっと楽しめる事を、僕はやっていたんじゃないのか。
誤解を招く言い方だけど、僕は今まで
アナウンサーを「仕事」や「義務」と思ってやっていた事は、ほとんど無い。
好きな事をやってお金をもらっている・・・こんなありがたい事は無い。
その一方で、自分で自分を追い込むことがよくある。
ちょっとでも時間が出来ると、頭の中に問いかけが出てくる。
「今、休んでる場合じゃないだろ。やる事がたくさんあるだろ。」
その時にやらなくても良いことだとしても、気になった事はずっと頭に残り続ける。
そんな事を繰り返していると、僕が僕に対して悲鳴を上げる。またはキレる。
そうだった。もっと毎日を楽しまなくては。
パーっと目の前が明るくなるわけでは無いけど、大事な事を思い出した事で
少し気が楽になった。