「のはなし に」
2010年04月07日
この本が出たのは、もう半年近くも前。
中学時代から伊集院さんのラジオの大ファンであり、
高校を卒業しても大学を卒業しても、会社員を中退しても(笑)番組を聞き続けてきた。
一昨日の夜中も、夜中の3時まで野球実況の資料を作りながら聞いていたが
内容に意識が行くと笑ってしまい、書いている文字が
ヘブライ語みたいにぐちゃぐちゃになっちゃうので、あまり仕事は進まない。でも聞く。
そんな僕にとっては、日頃の出来事を綴ったエッセイ的本が出たと知って
長く放っておくはずも無い。
もちろん去年の秋の発売直後に買った・・・ただ、この本だけは
『読みたい』気分が頂点に達した時、
つまり『気持ちの乗った時』まで取っておきたいという、
恐らく共感してもらえないこだわりがあったので、
半分くらいまで読んだところから半年のブランクがあり、最近になってやっと読み終わった。
伊集院さんはラジオの申し子だと思う。
見の回りで起きた事をこんなにも『笑える話』に出来る人はまずいない。
しかも、『面白いこと』のために自分で動く事にも労力を惜しまない。
でも、この本に書いてある面白さは、ラジオのそれとは違う。
言葉にする事で引き出される利点を知り尽くしている気がする。
だから、瞬発力や勢いも大切なラジオのフリートークとは違う面白さがある。
伊集院さんはラジオも本も面白いが、
ラジオのトークが面白い人が本を書けば全て面白い、とは限らない事も
この本を読んでいて感じた事。
振り返って僕自身、こんなに偉そうな事を書いていながら
フリートークにしても文章力にしても
『どうやったら面白く出来るんだろう』と悩む毎日なんですが。
ちなみに僕が憧れる文章は伊集院さんの他に、
勝谷誠彦さん、なぎら健壱さん、そして筑紫哲也さん・・・まぁ、まぁ、まぁ。
言うのは自由ですから(笑)