ジャーナリスト・そしてキャスターの筑紫哲也さんが

この世を去ってから1年が過ぎました。

僕もこのブログで筑紫さんの本を読んでの感想をいくつか書いてきましたが、

今回は筑紫さんについて、多くの人がメッセージを寄せた1冊です。

「週刊朝日MOOK 『筑紫哲也』」

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実に90名以上が筑紫さんとのエピソードを語っています。

それは、家族・仕事仲間・日本各地で共に過ごした人など、

実に多岐にわたります。

 

そこから伝わるのは、筑紫さんの好奇心。

それが、メッセージを残した人の年齢層の幅広さにも

ジャンルの違いにも現れています。

 

その一方で、筑紫さんは相手との適度な距離を保ってきたことも分かりました。

それは、政治家を相手にした場合のように「適度な距離を必要とした」場合のこと、

また「多事争論」の言葉通りに、多くの人が語らう場を

少し離れた場所から微笑みながら眺めていた筑紫さんの姿を現しているということ、

そんな複合的な意味を示しているんでしょう。

 

それにしても、これだけの長い間、様々な役割を果たしながら

それを大いに楽しみ、それでいて自らの「芯」をしっかり持ち続けた筑紫さんの凄さに

改めて驚かされます。

筑紫さんに関する本は、まだまだたくさん読むつもり、

そして、ご紹介するつもりです。