埼玉の「縁起物」
2009年12月04日
いよいよ今年もあと1ヶ月。本当に早いですね〜。
テレ玉でやっている「彩の国ニュース」は、年内の放送が残り3回。
ということで、今週から年末年始に合わせた企画をお送りします。
明日の放送では埼玉県内の縁起物を特集。
まずは、越谷市の「松崎達磨産業」におじゃましました。
「越谷だるま」の名前は全国に知られるもの。
「越谷張子だるま」として、埼玉県から伝統的手工芸品にも指定されています。
だるまは「何度転んでも起き上がる」ので、縁起が良いんですよね。
越谷だるまは、色白で鼻が高く上品な「美男子」なのが特徴。
顔の中の眉や髭は、縁起の良い亀の形を崩しているんです。
他にも、眉に「寿」の文字が入ったものもあります。
模様を描いては乾かし、を繰り返すので作業場の中には
藁で出来た大きな筒に刺しただるまが、こんなにたくさん!!
色や大きさも様々です。
こちらは社長の松崎さん。下書き無しに、迷い無く筆を進めていく様子は圧巻です。
作業場の中も、どこか神聖な空気が流れているように感じました。
さて、そんな神聖な空気とは違って、賑やかな雰囲気の今回のロケ(笑)
本当に久しぶりに、坂田陽子さんとロケに行ってきましたよ。
僕たちが持っていた物は・・・もうお分かりですよね?
次に向かったのは、羽子板の制作を行っているところ。
春日部市「水野製作所」の作業場です。
羽根突きも「鬼を突くこと」で、新しい年の無病息災を願った事が始まりなのだそうです。
作業場には、所狭しとたくさんの生地や厚紙、綿に板が置かれています。
その中で黙々と、速やかに作業が進められています。
年の瀬を迎えて、こちらの作業も急ピッチです。
中でも驚いたのは、こちらで作られている「押絵羽子板」に書かれる美人画。
見る見るうちに下書きから色つけがされて、立体的な表情が出来上がっていきます。
この「押絵羽子板」とは、桐で出来た羽子板に押絵で装飾を施したもの。
押絵とは厚紙に羽二重の布をかぶせ、中に綿を入れて膨らませ、くるむ技術です。
綿の入れ具合やくるむ方向、布の使い方によって、より躍動的に仕上がっていきます。
この「春日部の押絵羽子板」も、埼玉県伝統的手工芸品に指定されています。
どうですか?この立体感。最近は、この美人画の表情も変わってきたのだとか。
つまり「美人」の定義も変わってきているということ。
それを聞いた坂田さんは・・・明日の放送をお楽しみに(笑)