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原点

2009年01月31日 土曜日

今日は、東京アナウンスセミナー代表だった永井譲治先生のお別れ会に行ってきました。

僕にとっては、現在の所属事務所を紹介して下さった先生であり、

今のフリーアナウンサーとしての道を開いて下さった、まさに「恩師」です。

 

昨年の9月3日、52歳で急逝された時のショックから、もうすぐ5ヶ月。

会場のホールには、日本全国から多くの教え子達が集まりました。

その数数百人・・・いや、千人に達していたかも知れません。

それは、マスコミの関係者だから、というのではなく、永井先生の人望がなすもの。

永井先生の元から飛び立ったアナウンサーは2500人にも及ぶのです。

 

会では、そんな永井先生の様子を収めた様々な映像が流され、

僕も目頭を熱くしました。本当に52年の生涯を駆け抜けた方でした。

そして、それ以上に印象的だったのが、会の前後のロビーでの光景。

そのあちらこちらで、級友や恩師との再会のシーンが見られました。

そんな私にも数々の再会が。

まずは、私が局アナとして在籍していた秋田朝日放送の部長。

つまり、僕の直属の上司だった方です。しかも、僕が辞めた時以来、

なんと7年ぶりにご挨拶することが出来ました。

 

その際は、本当に本当に本当にご迷惑をおかけしてしまった私。

その時の事を謝ると、笑顔で「いやいや、ご活躍で何より」と

背中を叩いてくれました。さらには、同じ秋田時代、新人研修で

共に勉強した他局のアナウンサーさん、こちらも7年ぶり。

「お別れの会」なのに、閉会後の会場は、笑顔と笑い声で

溢れかえっていました。

 

でも、これが永井先生の築きあげたもの。人と人との繋がりです。

天国でこの光景を誰より喜んでいるのが永井先生なのかもしれません。

僕も、自分がどれだけ多くの人に支えられてここまで来たのかを

改めて実感する事が出来ました。

自らのお別れの時にさえ、こんなプレゼントをくれた永井先生、

本当にありがとうございました。ゆっくりと休んで下さいね。

さあ、僕はここからが新たなスタートです。

編集中!!

2009年01月27日 火曜日

今月から「朝生とちぎ」で始まった新コーナー

『歩くエコ男 クリーン大作戦』

おかげさまで、視聴者の皆さんからも大きな反応を頂いています。

 

そんなコーナーの「アバン」をスタッフが作ってくれました。

「アバン」とは、コーナーの始まりに流れる

コーナーのタイトルなどが出る映像のこと。

いわば、コーナーの「顔」です。

 

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こちらは、とちぎテレビの編集室。ここにある機械を使って

映像や音楽を合成していくんです。

最近では、どんどんと新しい機械が導入されていて、

こういった作業の多くもパソコンで出来るようになってきました。

 

こういう作業を見るたびに、ディレクターさんって凄いなあ、と思うんです。

その技術もそうですが、映像を作る時に飛び出す斬新なアイデア。

そこから番組やコーナーの魅力が引き出されていきます。

10秒ちょっとの「アバン」の中にも、多くのアイデアが隠されているんですよ。

ぜひ、コーナーと合わせて楽しんでみて下さい。

 

(注)4台あるモニターの上に「U字工事」が映っていますが、僕のコーナーとは

   全く関係ありません(笑)。あれは、とちぎテレビで流れるCMです。

富岡八幡宮で・・・。

2009年01月24日 土曜日

門前仲町の富岡八幡宮に行ってきました。

毎月1回くらいは足を運ぶんですが、今日はいつもとちょっと違う光景が・・・。

たくさんの人が腰掛けて何かをしています。

 

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近付いてみると・・・境内のスケッチをしていたんです。

それにしても、今日に限って何故何人もの人が・・・?

 

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・・・と思ったら、こういった風景画を描くサークルなんだそうです。

皆さん、絵の具を使って、鮮やかな絵を描いています。

 

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中でも印象に残ったのが、こちらのおばあちゃん。

お願いして、撮らせて頂きました。

 

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「まだまだ始めたばかりで」と話していましたが、とても

そんな風には思えないような素晴らしい腕前!!

僕も去年1年間は絵日記を書くコーナーをしていましたが、

今度は色鉛筆じゃなくて絵の具デビューしてみようかなあ。

 

最終列車

2009年01月20日 火曜日

今日は火曜日。夜には栃木に向かい、明日は朝から宇都宮でロケです。

以前は水曜日の朝イチで宇都宮に行っていたんですが、

最近は早起きが苦手なので、火曜日の最終で行く事が多いんです。

えっ?「朝生とちぎ」は早起きじゃないかって?

あれは早起きじゃなくて「遅起き」です(笑)。

午前2時起きですから、朝じゃなくて夜ですよね。

 

さて、宇都宮に向かう時に使うルートの中で

前にもブログで書いた「格安ルート」の東武線。

その最終列車の旅をご紹介します。

 

こちらは、夜9時過ぎの浅草駅。

駅の外は、まだまだ賑わう中、浅草から東武宇都宮まで

特急列車を使わずに向かうには、もう最終列車しか残されていません。

 

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夜9時22分発の区間急行・新栃木行き。この時間で最終です。

 

東武線を使う方は分かると思いますが、この時間の区間急行は

普段、「快速」や「区間快速」として、鬼怒川・会津・日光方面に向かう

観光車両を使っています。他の時間の通勤型電車と違って

向かい合わせの4人掛け「ボックスシート」を使う事が出来るので

ゆったり向かう事が出来ます。

 

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といっても、外はすっかり真っ暗闇。

その分、読みたかった本を2冊は持ち込んで、

傍らにはお酒を・・・と言いたいところですが、

飲むと寝ちゃって本が読めないので

最近などホットココアあたりを買って乗り込みます。

 

約1時間40分で、栃木県の栃木駅へ。

途中では満員になった車内も、ここへ着く頃には

すっかりガラ〜ンとしています。

 

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ここで、東武宇都宮線の東武宇都宮行き最終電車に乗り換え。

ちなみに、特急列車を使っても良ければ、浅草を夜10時に出発する

「スペーシアけごん」で栃木まで来ると、同じ列車にリレーする事が出来ます。

特急を使うと、800〜1000円くらいがプラスされるので、僕の場合は

ほとんど節約プランで特急は使いません。その割には、飲みに行くと

あっという間に何千円も使っちゃうんですけどね(笑)。

 

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すっかり静まりかえった風景の中を、更に走ること40分。

終点の東武宇都宮駅に到着します。時刻は、あと10分ほどで午前0時。

ここから折り返す電車も無いので、降りた僅かな乗客は足早に改札口へ。

ちょっとした寂しさを感じる風景ですが、これもローカル線らしいかな、と。

こんな旅も、好きです。

歩きます!!

2009年01月17日 土曜日

報告が遅くなりましたが、今年から

「朝生とちぎ」で僕の新コーナーが始まりました。

昨年までの「絵日記の旅」に代わって始まったのは

「歩くエコ男 クリーンキャンペーン」

 

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その名の通り(?)栃木の各地を歩きながらゴミ拾いをして、

街をきれいにしよう!!という画期的なコーナーです。

正直、「それって面白くなるの?」と思って始めたんですが(笑)

これが面白いんだなあ。街を歩くだけで、「エコ」な出会いがあるんです。

明後日・19日の第2回放送では、街をきれいにしようと

頑張っている方が出てきます。

 

そして、このコーナーは、周りの皆さんにも「参加してもらう」コーナーに

して行く計画です。そこで、次回のロケの計画をお知らせします。

日時は1月21日(水)、宇都宮市台新田から、国道4号線を北上します。

目印は「東京から102キロ地点」の標識。告知しておいて誰もいないと

ちょっと寂しいので(笑)お近くの方・・・いや、遠い方でも、

一緒にゴミ拾いをしながら歩いても良いよ、っていう方、お待ちしています!!

ご参加をお待ちしています。

「駅たべ」?塩尻編

2009年01月14日 水曜日

長々と書いてきました、長野への旅の話。

ラストは、「駅たべ」シリーズの2回目です。

僕が長野へ行った時に、ほぼ毎回食べる駅弁です。

それが、塩尻駅の「とりめし」です。

 

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僕が初めて出会ったのは5年以上前。「野沢菜入り」というパッケージの文字と

610円という安さに惹かれて買ったのですが、値段だけで侮るなかれ。

これが絶品のお弁当でした。ちなみに、今回は松本駅で購入したんですが、

本家の塩尻駅では、釜めしタイプのものもあります。

 

しかも、松本駅の売店の名前は「あずさ」。ここを走る特急列車の名前と同じ。

そんなわけで、レシートも一緒に撮ってみました。ただ、それだけです(笑)

 

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中身はこんな感じ。至ってシンプルです。鶏の竜田揚げと鶏そぼろ。

そして炒めた野沢菜とみそ漬けが入っているんですが、中でも

竜田揚げと野沢菜を一緒に口に入れると、鶏肉のジューシーさと

野沢菜の適度なシャキシャキ感が相まってウマイのなんの!!

 

シンプルだからこそクセになる、そんな味です。

 

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そんな「とりめし」を食べながらの、長野からの帰り道。

山梨の甲府に差しかかろうかというところで、車窓には富士山が見えました。

お正月の箱根駅伝に続いて、新年になって半月で2回目の富士山です。

こんな絶景を見ながら食べる駅弁は最高だね〜・・・と思ったら、

あれっ、もう食べ終わってた。

 

長野へ行ってきました(5)

2009年01月13日 火曜日

 

僕の親戚がやっている民宿「堺重」。

普段は登山客の他、林業関係の仕事で遠くから来た方が

長期滞在する事もあります。

 

今回は、約1年ぶりに遊びに行ったんですが、いつ行っても

たくさんの料理を用意して待ってくれています。

この日は、夕方に着いたんですが、

まずは「お茶うけ」という事で、こんなメニューが。

 

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お正月らしい黒豆やお手製の白菜漬け。干し柿も手作りです。

中でも珍しいのは、写真の真ん中より右あたりにあるもの。

おせち料理の一つ「なます」なんですが、普通のなますじゃありません。

岩茸という貴重なキノコを使った「大滝なます」です。

「大滝」とは、近くにある村の名前で、

この辺りでは昔から作られていたらしく、

クルミが入っているのも特徴です。

 

味はというと、「くるみ和えのまろやかな甘さ」と

「なますの爽やかな酸味」が共存している不思議な味。

でも一口、また一口と箸が伸びるんです。

 

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続いては、山菜がたっぷりの煮物。

でも、やや太めに切った生姜とイカが入っていて、

唐辛子と麹で味付けされています。一般的な煮物より

かなりピリ辛ですが、ご飯が何倍でも食べられそうです。

僕はこの時、冷酒を出してもらっていました。ク〜!!

 

まだまだ、ありますよ〜。次は・・・。

 

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鶏の麹焼き。粕漬けの鶏肉版という感じですね。

麹の効果で鶏肉の甘みや旨味が引き出されてくるんです。

ちょっと焦げ目がついているのが、またウマイ。

 

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そして、だいぶお酒が入ってきたところで、この膳が。

左上の山芋には、「梅味のなめ茸」がかかっています。

これも地元特産の品。こうやって地元の食材を活かした

新たな名物が次々と作られているんですね。

そのうち、全国デビューになるかも!?

 

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締めはこちら。調味料を一切使わずに発行させた漬け物

「すんき」を使ったお雑煮です。強い酸味に最初はビックリするんですが、

食べているうちに、これがクセになる。

 

いや〜、気が付いたら、今回もたっぷり食べてたっぷり呑みました。

ごちそうさまでした!!ちなみに、これらの料理を作ってくれる

民宿の女将さんは75歳!!でも、とてもパワフルで

こちらが圧倒されるくらいです。いつまでも、元気でいて下さい。

また近いうちに遊びに行きます!!

 

長野へ行ってきました(4)

2009年01月12日 月曜日

今日は「成人の日」ですね〜。新成人の皆さん、おめでとうございます。

思い返せば、僕も10年前に成人式に出席しました・・・えっ!?10年前??

自分でビックリです。

まだ2年前くらいの事だと思っていたのに(それは言い過ぎ?)。

 

ちなみに僕は大学時代に住んでいた北海道の旭川市で成人式に出席しました。

大学の友達と一緒に行ったんですが、会場で記念のプレゼントをもらって。

重いな〜と思って中を見ると、一升瓶に入った赤紫色の液体が。

「おっ!!ハタチになって飲めるワイン?さすが、北海道!!

近くの富良野ワインかな〜」なんて浮かれて家に帰り、袋から出してみたら、

北海道特産の木の実「ハスカップ」のジュースでした(笑)

まあ、北海道らしい事にかわりは無かったですけどね。

 

そんな僕の成人式を喜んでくれた、親戚のおばさんの家への旅です。

前回の到達地・信濃大町から松本まで戻り、

今度は中央西線の普通列車に1時間ほど揺られます。

 

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降り立つ駅は、ここ上松。「あげまつ」と読みます。

長野県の木曽郡。「木曽ひのき」で有名、と言ったら分かる方がいるかも。

 

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今では「森林セラピー」という、街を挙げた取り組みも行っているんです。

僕も小さい頃に行った「赤沢自然休養林」は、この駅からバスで行くのですが、

森のチカラを全身で感じる事が出来る、本当に気持ちの良いところです。

今の時期だと、近くの「御岳(おんたけ)スキー場」が賑わっています。

 

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1番の自慢である「ひのき」は、駅舎の至る所にも使われていて

ホームの真ん中にはご神木もそびえています。

駅にいると、ひのきの良い香りがするんですよ。

これだけで、天然のアロマ効果が充分ありそうです。

 

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こちらは、駅から見た周辺の山々。美しいでしょ?

そして、この上松駅から5分ほど歩くと、

僕の親戚がやっている民宿「堺重」があります。

 

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この近辺では一番長い歴史を持つ(らしい)この民宿。

その楽しみは、長野でしか食べられない「地元の味」を

たくさん用意して待っていてくれること。

次回は、その料理をたっぷりご紹介します。

「駅たべ」?信濃大町編

2009年01月11日 日曜日

今回も長野の旅の話、中でも信濃大町なんですが、

タイトルを「駅たべ」としました。

このタイトルで、駅ならではの食べ物を紹介するシリーズにしようと思います。

駅ならではの食べ物ですので、基本的には『駅ビルのレストラン』などは外します。

「立ち食いそば」と「駅弁」を紹介する予定ですので、お楽しみに。

 

その「駅たべ」1回目は、絶対に信濃大町駅からにしようと決めていました。

小さい頃から、帰省でこの駅に来るたびに食べていたのが、この駅の

立ち食いそばなんです。駅の待合室にあるおそば屋さんには

「カタクリの花」という名前が付いています。

写真右側の窓の向こうはホームになっていて、

ホーム側からも注文することができます。

 

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信州といえば、言わずと知れたそば処。それを象徴するかのように

長野県内の駅の立ち食いそばは、メニューが豊富です。

特に信濃大町駅は、行くたびに新メニューしているほど。

 

この日の張り紙にあったのは、長野では定番の「山菜そば」、

初めて見た「野沢菜わさび昆布そば」

(「野沢菜を使った、わさび風味の松前漬」と「とろろ昆布」入り)

などなど、他では食べられないユニークな物も多くあります。

 

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いつも、ここでは注文に迷うんですが、僕が頼んだのは・・・。

 

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「葉わさび」そばです。その名の通り、葉わさびの漬け物が入ったそば。

食感は、野沢菜漬けを少し柔らかくした感じですが、そこは葉わさび。

1口食べた途端にツーンとしたわさびの香りが来ます。でも、それが

きつ過ぎず、その後にほんのりと辛みも。さすがは地元信州の穂高産。

新鮮さが違います。おそば自体は、風味が豊かで細さもまちまちなので、

そばを食べた!という満足感が得られます。

 

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そんな「カタクリの花」は、お客さんが途切れる事がありません。

立山黒部アルペンルートの長野側の玄関口という事もあって

登山者の利用が多いのはもちろんですが、なんといっても特徴は

地元の方の利用がとても多いこと。

見ていると、手ぶらで駅の外から待合室に入ってきた人が、

待合室のベンチでそばを食べながら周りの人と談笑。

食べ終わると、そのまま帰って行くのです。

電車に乗るわけでも無い。

つまり、立ち食いそばを食べに駅に来る人が多いんですね。

これぞ、まさに「そば王国」信州!!

その醍醐味を、ぜひ味わって頂きたいと思います。

長野へ行ってきました(3)

2009年01月10日 土曜日

今回は、信濃大町の街を紹介しますね。

長野県の信濃大町市というと、立山黒部アルペンルートの

長野側の玄関口という事で知られています。

こちらは、信濃大町の駅前なんですが、遠くには

雪を被った山々がきれいに見えていました。

 

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駅前を歩いていると、商店街の至る所に小さな箱があるのを見つけました。

 

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近付いてみると、箱の中には本が。この商店街では、

それぞれのお店が協力して「街中図書館」という試みをしているんです。

 

つまり、それぞれのお店やお宅で読まなくなった本を、お店の前の

箱に入れてもらい、多くの人に読んでもらおうというものなんですね。

 

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これが、街を歩くと、あちらこちらにあるんです。

読まれない本の有効活用になると同時に、ゴミも減らせて一石二鳥。

ぜひぜひ、商店街らしい「エコ運動」として、他にも真似してもらいたいですね。

 

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