一昨日、私の大切な恩人が天国へと旅立ちました。

 

地方局のアナウンサーを辞めた自分が東京に戻ってきた時、

何度も投げ出す気持ちになった私のような人間にも

フリーアナウンサーとしてのチャンスを与え、そして

その道を拓いてくれた先生です。

 

昨日の朝に知らせを聞いた時には、あまりの突然の知らせに

とても信じることなど出来ませんでした。

 

そして、大きな後悔が襲ってきました。

今の道を歩みだしてから、直接会ってお礼を言う事が出来ずに

ここまで来てしまっていたのです。

「いつでも会える」そう思っていたまま、それは永遠に

叶わない事となってしまいました。

 

今、全国で活躍しているアナウンサーの方の中には、

同じ先生の下で学んだ方がとても多くいます。

 

その証拠に、昨日も仕事先で多くの仲間と

「本当なの?」と言葉を交わし、

何か少しでも知っていることがあれば、と

情報を共有しようとしていました。

 

今にして思うと、そうやって多くの教え子が繋がる事を

先生は天国で喜んでいたのかもしれません。

 

どこか放心状態で過ぎていった昨日、

その先生が遺していた「ことば」の存在を教えてもらいました。

そこを見ると、先生が亡くなる前日まで日記が綴られていました。

 

多くのアナウンサーを育てる事に喜びを感じ、言葉を大切にし、

身を削ってまで指導に当たってこられた姿が伝わってくる文章です。

http://www.jnhn.co.jp/info1.html

 

先生、本当に申し訳ありませんでした。

そして、ありがとうございました。

これからの一つ一つの仕事で恩返しをしていきます。